本の基本情報
著者プロフィール
星渉
株式会社Rising Star(https://usp-times.com/)代表取締役。1983年仙台市生まれ。大手企業で働いていたが、東日本大震災に岩手県で被災。生死を問われる経験を経て「もう自分の人生の時間はすべて好きなことに費やす」と決め、2011年に独立起業し、心理療法やNLP、認知心理学、脳科学を学び始める。それが原点となり、個人の起業家を対象に「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法を構築。「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」をコンセプトに活動し、わずか5年間で講演会、勉強会には7200人以上が参加し、手がけたビジネスプロデュース事例、育成した起業家は623人にものぼる。ゼロの状態から起業する経営者の月収を、6カ月以内に最低100万円以上にする成功確率は、日本ナンバーワンの91.3%を誇り、その再現性の高い、起業家のためのビジネスコンサルティング手法が各方面で話題となる。コンサルティングの申し込みは倍率92.1倍を記録。日本で数千人規模の講演会を実施し、シドニー、メルボルン、ニューヨークなどの海外で大規模なイベントを行い、グローバルに「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ための活動をしている。『神メンタル』『神トーーク』(ともにKADOKAWA)が20万部突破のベストセラーに。
https://www.sbcr.jp/product/4815603878/
本書の要点
- やる気には「ハイモチベーション」「アクションモチベーション」「ギャップモチベーション」の3種類があり、特にギャップモチベーションが持続的で効果的。
- ギャップモチベーションは、現実と理想の間にあるギャップを脳が埋めようとする働きを利用し、やる気を自然に引き出す。
- 未来記憶(理想の未来を強くイメージ)や過去記憶(成功や失敗体験)を活用すると、やる気を自在にコントロールできるようになる。
- 行動を始めることでモチベーションが湧くアクションモチベーションの活用も効果的だが、初動を楽にする工夫が必要。
- 様々な挑戦や失敗を積み重ねることで、記憶の引き出しが増え、ギャップモチベーションを活用しやすくなる。
神モチベーションの核心|やる気を操る3つのアプローチ
「神モチベーション」では、やる気を引き出す3つの方法が紹介されています。それぞれにメリットや限界があり、適切に使い分けることが重要です。このセクションでは、やる気のタイプごとの特徴を詳しく解説します。
ハイモチベーションの危険性と注意点
ハイモチベーションは、気合を入れて一時的にやる気を高める方法です。たとえば、「頑張るぞ!」と気合を入れて取り組む場面がそれに当たります。しかし、この方法には落とし穴があります。急激に上げたやる気は、長続きしないことが多いです。
実際、気合を入れて取り組んでも、1時間後には疲れてやる気が消える経験をしたことはありませんか?これは、モチベーションが高まりすぎた後に急激に低下する「燃え尽き現象」によるものです。特に、最初から全力を出すタイプの人ほど、この状態に陥りやすいです。長期的に成果を上げるには、ハイモチベーションだけに頼らない工夫が必要ですよ。
行動から始めるアクションモチベーションの仕組み
アクションモチベーションは、「行動がやる気を生む」という仕組みを活用した方法です。たとえば、運動を始める前は気が乗らないのに、動き出すと楽しくなりやる気が湧いてくることがありますよね。これがアクションモチベーションです。
この方法の大きな利点は、行動を起こせば自然とやる気が出てくる点です。しかし、初動の一歩を踏み出すことが難しい場合もあります。「そもそも動けない」という状態では、このアプローチは力を発揮しません。そのため、行動を起こすきっかけを作る工夫が求められます。
ギャップモチベーションの活用と効果
ギャップモチベーションは、現実と理想の差を埋めたいという脳の自然な働きを活用する方法です。このアプローチの最大の特徴は、自分でやる気を出そうとしなくても脳が勝手に働きかける点にあります。
たとえば、締め切りが迫っている仕事や試験勉強。これらは「間に合わないと困る」という現実と「終わらせたい」という理想のギャップが生じています。このギャップを埋めるために、脳が自然とやる気を引き出します。ギャップモチベーションは、長期的な目標にも有効で、理想を強く意識することで継続的な行動につながりますよ。
ギャップモチベーションの仕組みと活用法
「ギャップモチベーション」とは、現実と理想の差を埋めようとする脳の働きを利用してやる気を引き出す方法です。この方法は自然と行動を促すため、持続力に優れています。ここでは、仕組みや具体例を通じてギャップモチベーションの効果を深掘りしていきます。
理想と現実の差を埋める脳の仕組み
ギャップモチベーションの要は、現実と理想の間にある「ギャップ」です。脳は、この差を埋めようと無意識のうちにやる気を引き出す仕組みを持っています。例えば、仕事の締め切りが迫ると自然と手を動かしたくなることがありますよね。それは、間に合わない現実と「間に合わせたい」理想の差を埋めようとする脳の働きです。
この仕組みを意識的に活用することで、無理なく行動を始めることができます。たとえば目標を設定し、その目標が達成されている姿を具体的に思い描くと、現実とのギャップが強調されます。その結果、ギャップを埋める行動がスムーズに始まるのです。この方法は大きな目標だけでなく、日々のタスクにも応用できます。
オリンピック選手の実例に学ぶ活用法
ギャップモチベーションは、長期的な目標にも有効です。オリンピック選手が「金メダルを取りたい」という理想を掲げ、現状との差を感じることで、毎日の厳しいトレーニングを続けられるのがその例です。彼らは「理想の自分」を具体的に描き、それを埋めるために努力を惜しまないのです。
本書では、オリンピック選手が4年間のトレーニングを続ける具体例を挙げています。日々の練習の辛さに負けそうになったとき、目標である金メダルのイメージが支えとなり、ギャップを埋める行動を継続できたのです。このように、明確な目標を持ち、その達成後の自分を想像することが鍵となります。
成功と失敗から得るモチベーション
ギャップモチベーションの効果を最大化するには、成功体験だけでなく失敗体験も活用することが重要です。成功体験は、「あの時はこうして成功した」という記憶を呼び起こし、次の目標を達成するためのモチベーションとなります。
一方で、失敗体験も大きな力を持ちます。「前回は努力が足りなかったから失敗した」と認識することで、次回に向けた行動を改善するきっかけになります。本書では、著者がマラソン大会で2位に終わった経験を通じて、「結果を出すには人より努力する必要がある」と気づき、その後の努力につなげた実例が紹介されています。成功も失敗も、行動を促す大切な要素です。
記憶を活用したモチベーションの引き出し方
「未来記憶」と「過去記憶」を使えば、やる気を自在に操れると本書では解説されています。これらの記憶は、理想や経験を活かし、行動を後押しするための鍵です。それぞれの具体的な仕組みと活用法を紹介します。
未来記憶で目標を鮮明にイメージする
未来記憶は、自分が理想とする姿や目標を鮮明に思い描くことで、現実とのギャップを意識させる方法です。この記憶は、感情を込めて具体的にイメージすることが重要です。どこで何をしているのか、誰といるのか、どんな気持ちかを細部まで描写すると効果が高まります。
たとえば、著者は小学3年生の頃、マラソン大会で1位になることを強く願いました。その姿を何度も脳内で再生し、賞状を受け取り周囲に褒められる自分を思い描いたのです。この未来記憶が現実と理想のギャップを作り、翌年には練習を毎日欠かさず行う動機となりました。そして、その結果、目標を達成できたのです。未来記憶を日常で使うには、目標達成後の自分を何度も想像し、それを繰り返すことがポイントです。
過去の経験が次の行動を後押しする理由
過去記憶とは、自分がこれまでに成功した経験や失敗した経験を指します。この記憶が次の行動を支える大きな力になると本書では述べられています。特に失敗経験は、「次はこうしよう」と新たな行動を促す原動力となります。
著者は、マラソン大会で1位を取った翌年、再び練習を続けましたが、今回は2位に終わりました。その理由は、他の選手がさらに努力を重ねていたからです。この経験が「人よりも努力しなければ結果を得られない」という教訓となり、その後の人生での挑戦にも活かされました。成功だけでなく、失敗から学ぶ視点を持つことが、やる気を持続させる秘訣です。
成功も失敗も活かす記憶の増やし方
成功や失敗の記憶を活用するには、日常で新しい挑戦を増やすことが欠かせません。過去に似た経験を持つ人は、現状とのギャップに気づきやすく、そのたびにやる気が生まれます。逆に、新しい挑戦を避ける人はやる気の種を持ちにくくなります。
経験を増やすためには、日々の生活に小さな挑戦を取り入れるのが効果的です。例えば、いつもと違う道を歩いてみたり、新しいスキルに挑戦してみたりするだけでも、自分の記憶が増え、やる気が湧く機会が増加します。本書は、失敗経験を「素晴らしい記憶ができた」とポジティブに捉えることの重要性を説いています。この視点を持つことで、挑戦に対する恐れも和らぎますよ。
やる気を引き出す具体的な行動ステップ
やる気が出ない時、何から始めるべきか迷うことはありませんか?本書では、簡単に実践できるステップが紹介されています。小さな行動から始める方法や環境を整える工夫、そして習慣化する秘訣を学び、モチベーションを無理なく引き出しましょう。
小さな行動から始めるアプローチ
やる気が出ない時に効果的な方法は、「まず手を動かすこと」です。簡単な行動から始めることで、脳が自然とやる気を感じ始めます。たとえば、勉強が手につかない場合、机の上を片付けるだけでも脳が「やる気モード」に切り替わります。このような小さな成功体験が次の行動への橋渡しになるのです。
著者は「5分だけやってみる」という方法を推奨しています。これは、短い時間なら抵抗が少ないため、始めやすく継続しやすいのがポイントです。このアプローチは運動にも応用できます。ストレッチから始めて、体が温まれば「もう少し動いてみよう」と自然に感じられるようになりますよ。
初動を楽にする環境づくりのポイント
行動を始めるためには、環境を整えることも重要です。たとえば、勉強を始めるなら机を整頓し、必要な道具を手元に揃えるだけで集中力が高まります。反対に、散らかった部屋や騒がしい場所では、やる気を削がれることが多いですよね。
本書では「行動を妨げる要因を排除する」ことが強調されています。スマートフォンを手の届かない場所に置く、作業に適した音楽を流すなど、簡単にできる工夫を取り入れるだけで、やる気のスイッチが入りやすくなります。最初の一歩が楽になれば、その後の行動が自然と続きます。
繰り返しで習慣化する具体的な方法
最初の行動を成功させたら、それを繰り返し習慣に変えることが理想です。本書では「AをしたらBをする」という行動のレシピを作る方法が紹介されています。これは、歯磨きの後にストレッチをする、帰宅後に5分間日記を書くなど、既存の習慣に新しい行動を組み合わせるアプローチです。
著者はこの方法を使って、日々の小さな行動を無意識に行えるようにしています。一度習慣化すれば、行動を起こすのにエネルギーを使わず、やる気が自然に湧いてくるようになります。最初は少しずつ取り入れることで、無理なく習慣化が進むので安心してくださいね。
神モチベーションで人生を変える方法
今回の記事は、神モチベーションでやる気を自在に操る具体的な方法について解説しました。この記事のポイントをまとめました、最後におさらいしましょう。
- やる気には3種類があり、特にギャップモチベーションが効果的
- 記憶を活用して目標達成に近づける方法を紹介
- 行動を習慣化するステップで継続力を高める
ギャップモチベーションを活用し、自分に合った方法でモチベーションを維持してみましょう。目標達成の成功体験が次の挑戦につながりますよ。あなたもこの本でやる気を自在に操り、人生をより良くする一歩を踏み出してみてください。
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