本の基本情報
著者プロフィール
藤野英人
投資家。ファンドマネージャー。1966年富山県生まれ。早稲田大学卒業後、野村證券、JPモルガン、ゴールドマン・サックス系の資産運用会社を経て、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。取締役・最高運用責任者(CIO)として、成長する日本株に投資する「ひふみ投信」を運用し、高パフォーマンスを上げ続けている。「お金」や「投資」を通して、株式会社や日本社会、世界経済のあるべき姿を模索し続けている。次世代への投資のため、明治大学商学部の講師も長年務める
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784061385207
本書の要点
- 日本人は「お金」に対してネガティブなイメージを持ちながらも、現金や貯金を強く信じ、他の資産運用や投資には消極的である。
- 消費者の過剰な要求がブラック企業を生み、社会全体での労働環境の悪化につながっている。この悪循環を断ち切るためには、消費者の意識改革が必要である。
- 投資とはお金だけでなく、エネルギーや時間を未来のために投入する行動全般を指し、消費もまた社会貢献や未来を作るための重要な行為である。
- 感謝の気持ちを持つことが、良い消費者としての第一歩であり、それが良い社会や持続可能な未来を生み出す鍵となる。
- 投資の本質は、個人の利益だけでなく、社会全体をより良くし、明るい未来を築くための手段である。
「投資家が『お金』よりも大切にしていること」の本質とは?
この本では、投資家の藤野英人氏が、お金自体よりも重要なものについて深く掘り下げています。彼が語るのは、投資やお金を超えて「人生」や「社会」の豊かさを考えることの大切さです。藤野氏は、現代社会でどのようにお金を使い、投資を通じて明るい未来を築くのかを強調しています。ここでは、彼の提案する考え方を分かりやすく解説し、投資や消費に対する新たな視点を提供します。
人生とお金の深いつながりを理解する
藤野氏は、お金を単なる「道具」としてではなく、人生そのものと密接につながっているものとして捉えています。お金の稼ぎ方、使い方、そして投資の選択が、私たちの生き方に大きく影響するというのが彼の主張です。現代社会において、お金は避けて通れない存在ですが、それに向き合う姿勢をどう変えるかが、人生の質を大きく変えることになると強調しています。
藤野氏はまた、日本人が多く抱える「お金に対するネガティブな感情」にも触れています。特に「お金を稼ぐことが悪い」という意識が根深く、これが自己投資や社会への投資に消極的になる要因だと指摘しています。この点について考え直し、消費活動や投資を通じて社会貢献や未来を築くという視点を持つことで、私たちの人生はさらに豊かになると藤野氏は説いています。
日本人のお金に対する矛盾した感情を読み解く
日本人は一方で現金や貯金を信頼し、他方では投資やお金を汚いものと捉える傾向があります。藤野氏はこの矛盾を鋭く指摘し、日本人が本当にお金を「好き」なのは、使うことではなく、貯め込むことだと言います。
日本では、現金や貯金に安心感を覚える一方で、株式や有価証券などの投資に対しては不安を感じます。この背景には、投資がリスクを伴う行動だというイメージや、金儲けがズルいという社会的な見解が根強くあります。しかし、藤野氏はこれを変えるためには、まずはお金に対するネガティブなイメージを払拭し、賢い使い方と投資を学ぶことが重要だと説いています。
投資がもたらす人生の豊かさを見つける
藤野氏は、投資をお金だけで考えることに対して疑問を投げかけています。投資とは、単に資産を増やすための行為ではなく、人生を豊かにし、未来を形作るためのエネルギーを投入することだと考えています。このエネルギーは、お金だけではなく、情熱や時間、知識といったものも含まれます。
投資のリターンは必ずしも金銭的なものだけではありません。たとえば、自己投資として学びや経験に時間を注ぐことで、将来的に得られる知識や視野の広がりもまた「投資の成果」だと藤野氏は説明します。こうした視点で投資を捉えることで、日々の行動が自分の未来を明るくするための投資だと気づけるはずです。
現代社会では、お金や投資が直接的な「利益」だけを求めるものと誤解されがちです。しかし、藤野氏の言葉を通じて、投資が社会や未来を良くするための手段であることに気づき、私たち一人一人がどのようにお金やエネルギーを使うかが、未来を創る鍵となると考えるようになります。
日本人の現金信仰と貯金文化の背景
日本人は歴史的にも、現金や貯金を非常に重視してきました。藤野氏はその理由を「不安定さに対する恐れ」として説明しています。多くの日本人は、株や投資といった「リスクが伴う選択」に対して慎重です。これは、お金を稼ぐこと自体に対する社会的な否定的なイメージや、文化的な影響も強く関連しています。この章では、日本の金融文化の特徴とその背景を掘り下げ、なぜ投資が避けられるのかを説明します。
現金や貯金に強い信頼を寄せる理由
日本人が現金や貯金を好む理由は、リスクを避けたいという文化的な傾向にあります。これは、歴史的にも長年続いてきた習慣であり、経済が安定していた時代には特に強化されました。戦後の高度経済成長期には、貯金が一番確実な方法として推奨され、家庭や学校教育でも「無駄遣いせず貯金をしなさい」というメッセージが広まりました。
藤野氏は、この信念が根深く残っていることを指摘し、特にリスクに対して敏感な日本人にとって、投資は危険なものとされがちです。また、日本人の多くは「お金を稼ぐこと」に対しても消極的な姿勢を持ち、お金についての話題を避ける傾向があります。このような思考が現金や貯金への依存を強化しているのです。
投資が日本社会で敬遠される背景
日本では、株や不動産などの投資が「ズルい」「汚い」という偏見を受けやすいです。これには、バブル崩壊やリーマンショックといった過去の経済危機が影響を与えていると考えられます。これらの出来事が、投資に対する不信感を増幅させ、多くの人が「お金を失いたくない」という恐れを抱く原因になっています。
また、社会的には「汗水を垂らして稼ぐお金にこそ価値がある」という価値観が根強く残っており、「楽をして儲ける」ことに対して強い否定的な感情があるのです。そのため、投資に積極的な行動を取る人が少ない現状があります。このような考えが投資に対する日本人のアプローチを大きく制限しているのです。
現金主義のデメリットと将来のリスク
現金や貯金を信じて積み立てるだけでは、将来的なリスクに対応できないというデメリットがあります。藤野氏は、インフレや超低金利政策が続く現代社会において、現金や貯金だけでは資産が増えないどころか、むしろ価値が目減りする可能性が高いことを警告しています。
長期的には、お金をただ貯め込むだけではなく、適切な投資を行うことで、未来に備えることが必要です。日本人が現金主義に固執することで、資産の増加が見込めないだけでなく、経済全体にも負の影響を及ぼす可能性があります。投資を避けることで、経済的なチャンスを逃してしまうリスクが存在するのです。
ブラック企業を生むブラック消費者の影響
日本では、消費者が求める過剰なサービスがブラック企業を生む原因となっていると藤野氏は指摘しています。消費者は安価で質の高いサービスを求めがちですが、その背景には労働者の過酷な労働条件が潜んでいます。この構造的な問題を解決するためには、消費者自身が「良い消費者」となり、適正な対価を払う意識を持つことが重要です。以下では、ブラック消費者の具体例とその影響について解説します。
ブラック消費者の特徴と影響
ブラック消費者とは、従業員に対して無理な要求をしたり、態度が横柄な消費者を指します。たとえば、電車の遅延に対して駅員に怒鳴る人や、飲食店で料理が少し遅れただけで店員に不満をぶつける人がこれに当たります。このような行動は、消費者が「お客様は神様」という意識を誤って拡大解釈していることに起因しています。
藤野氏は、このブラック消費者が社会全体の労働環境を悪化させる大きな原因だと説明します。なぜなら、消費者の過剰な要求に応えようとすることで、企業は従業員に無理を強いることになり、結果としてブラック企業が生まれるのです。これは、企業が価格を抑えるために従業員の労働条件を悪化させるという負の連鎖を引き起こします。
労働環境への悪影響とその連鎖
ブラック消費者の存在が、直接的に企業の労働環境を悪化させる理由の一つに「低価格競争」があります。消費者が常に安価な商品やサービスを求めることで、企業は利益を維持するために従業員の賃金を抑え、長時間労働を強いるしかなくなります。このような環境では、従業員は疲弊し、生産性が低下するだけでなく、精神的なストレスも増大します。
その結果、労働者が自分自身も消費者となった際に、そのストレスを他の従業員にぶつけるような状況が生まれ、ブラック消費者とブラック企業の負のスパイラルが続くのです。この連鎖を断ち切るためには、消費者が「対価に見合ったサービス」を求める意識を持つ必要があります。藤野氏は、こうした意識改革が企業だけでなく、社会全体を良い方向に変える鍵だと述べています。
安価な商品が生み出す労働の過酷さ
消費者が安価な商品やサービスを求めること自体は一見問題ないように思えますが、その裏には労働者が過酷な労働を強いられている現実があります。例えば、低価格で提供される飲食店や旅行ツアーでは、従業員が低賃金で長時間労働を余儀なくされることが多いです。
藤野氏は、消費者が「安い方が良い」という考え方を変えなければ、ブラック企業の問題は解決しないと強調しています。価格が低いということは、その分どこかでコストが削減されているということであり、それが従業員の労働条件に直結しているのです。消費者が少しでも良い商品やサービスに対して適正な価格を支払う意識を持つことで、労働環境が改善され、社会全体がより健全になると藤野氏は提言しています。
良い消費者になるための第一歩は「感謝」
藤野氏は、ブラック企業を減らすためには「良い消費者」になることが必要だと語っています。その一歩目として重要なのは、日常生活でサービスを受けた際に「感謝」を伝えることです。感謝の一言が、従業員のやる気を引き出し、より良い社会を作り出すきっかけになるといいます。この記事では、感謝の力とその影響を具体的に説明します。
感謝が生むポジティブな循環
藤野氏が強調するのは、感謝の言葉が人々のやる気や気持ちに大きな影響を与えるという点です。たとえば、レストランやコンビニで働いている従業員に「ありがとう」と言うだけで、彼らのモチベーションが高まることがあります。感謝を伝えられることで、その従業員は「もっと良いサービスを提供しよう」と考えるようになり、顧客満足度も向上するのです。
また、感謝の連鎖は小さな一言から始まり、最終的には大きな社会的な変化につながります。仕事で感謝されると、従業員はそのポジティブなエネルギーを持ち帰り、家族や友人に対しても同じように感謝の気持ちを広げる可能性が高まります。このようにして、感謝の言葉が社会全体の雰囲気を良い方向に導くきっかけとなるのです。
ありがとうがもたらす社会変化
感謝の力が、社会に与える影響は計り知れません。「ありがとう」と言うだけで、企業の労働環境やサービスの質が変わることもあります。藤野氏は、特にサービス業において、消費者の感謝の言葉が従業員の働き方に直接的に影響を与えると説明しています。
感謝されることで、従業員は自分の仕事に誇りを持つようになります。これにより、サービスの質が向上し、その結果、顧客の満足度も上がります。さらに、企業全体の業績向上にもつながる可能性が高まるのです。消費者が感謝の気持ちを持ち続けることが、企業の働きやすさや従業員の健康にも良い影響を与えるのです。
感謝が投資の第一歩になる理由
藤野氏は、感謝を伝えること自体が「投資活動の一環」だとしています。感謝の言葉はお金がかからないにもかかわらず、未来に大きなリターンをもたらします。それは、感謝を受けた人がより意欲的に働くことで、社会や経済にポジティブな影響を与えるからです。
感謝を習慣化することで、社会全体が良い方向に進み、結果として個々の生活の質も向上します。これは、時間やエネルギーを使って投資を行い、後にリターンを得るという投資の基本原理と同じです。小さな「ありがとう」が、未来をより良いものにするための大きな一歩になるという考え方です。
投資はお金だけじゃない!人生を豊かにするエネルギーとは?
藤野氏は、投資はお金を増やすだけではなく、人生を豊かにするための「エネルギー」の使い方だと説明しています。投資とは、お金だけでなく、時間や情熱、知識などのエネルギーを使って未来にリターンを得る活動です。この視点を理解することで、投資の本質に近づき、より意義のある選択を取れるようになるのです。次に、彼が提唱する投資の概念について具体的に掘り下げていきます。
投資に必要なエネルギーとその意味
藤野氏が提唱する「投資」に必要なエネルギーとは、単にお金だけではなく、情熱、行動、時間、知識、体力など、多岐にわたるものです。これらのエネルギーは、現時点での努力や行動が未来にリターンを生むための重要な要素とされています。たとえば、今この瞬間に自分の情熱を持って行動を起こすことが、未来の自分にとっての「利益」につながるという考え方です。
このエネルギーを適切に投資することで、私たちはお金だけではなく、スキルや経験、信頼など、様々なリターンを得ることができます。つまり、投資とは自分の人生を通してどのようにエネルギーを使っていくかを考えることであり、未来をより豊かにするための手段でもあります。
情熱や時間を使った投資の価値
藤野氏は、お金以上に「時間」や「情熱」を使った投資が人生を豊かにする鍵だと説いています。お金を投じる投資はもちろん重要ですが、さらに大切なのは、自分が情熱を注ぎ、時間をかけて学んだり、スキルを磨いたりすることです。たとえば、趣味や仕事に没頭し、その時間を楽しむことが、将来的に自分自身の能力や満足感を高める大きな投資となるのです。
このように、目に見えない形の投資こそが、最も大きなリターンをもたらすと考えられます。自分にとって本当に大切なことに時間とエネルギーを使うことで、後々大きな成長や成功につながるのです。それは、仕事の成功だけでなく、家族や友人との絆、精神的な豊かさなど、人生全体のバランスを取るためにも重要です。
投資で得られる最大のリターンとは
投資のリターンは必ずしも金銭的なものだけではありません。藤野氏は、投資を通じて得られる最大のリターンは「明るい未来」だと強調しています。たとえば、時間やエネルギーを他人のために使うことや、自己成長に注力することも投資の一種であり、その結果として得られるものは、幸福感や達成感、さらには周囲との信頼関係の向上です。
また、彼は、自己投資を通じて得た成長や知識が、社会全体を良い方向に導く力となると述べています。これは、消費や投資活動を通じて社会に貢献し、未来を創り出すプロセスの一部です。お金だけに焦点を当てるのではなく、自分が注ぎ込むエネルギーがどのような形で未来に返ってくるかを考えながら投資を行うことが、真の成功に繋がるのです。
お金を使うことが社会を応援する行為になる
藤野氏は、お金を使うことが単なる「消費」ではなく、社会全体を支える重要な行為であると説明しています。消費は、商品やサービスを提供する企業を支え、その企業の労働者や社会の循環に直接的な影響を与えるからです。お金をどこに使うかによって、私たちはその企業を応援し、社会を良くしていく一員となります。では、具体的にどのような消費行動が社会に貢献するのか、次のセクションで解説します。
消費が社会を作り上げる理由
消費行動は、社会を構成する一つの重要な要素です。藤野氏は、私たちが商品やサービスを購入することで、その企業を支えることになると指摘しています。たとえば、あなたがコーヒーを買ったとき、そのお金はカフェの経営を支え、従業員の給与となり、さらにはそのお店が存続するための資金になります。
企業が持続的に運営されることで、従業員の仕事が守られ、彼らの生活も安定します。さらに、その企業が地域に貢献している場合、その地域全体が活性化され、社会全体にも良い影響を与えるのです。消費者の選択は、単なる購入ではなく、社会の未来を作る行為でもあると藤野氏は強調しています。
お気に入りのお店を選ぶ意味
藤野氏は、自分の好きな店にお金を使うことが、その店を「応援する」ことに直結すると述べています。たとえば、あなたが小さな個人経営のカフェを気に入っていて、そこで定期的にコーヒーを買うとしましょう。あなたのお金はそのカフェの売上となり、経営を支えるだけでなく、そのカフェが提供する独自のサービスや地域の魅力を維持するための資金にもなります。
一方、もしそのお金が大手チェーン店に流れると、地域特有の小さなビジネスは経済的に苦しくなり、結果的に閉店してしまうかもしれません。だからこそ、藤野氏は自分のお金の使い方に注意を払い、自分が本当に応援したいお店に投資することが大切だと述べています。この意識が、消費者としての責任ある行動につながります。
社会貢献としてのお金の使い方
藤野氏は、お金を使うこと自体が「社会貢献」であると語っています。たとえば、地元の生産者から食品を買ったり、個人経営の小さな店で商品を購入したりすることで、その地域の経済を支えることができるのです。これは単にお金を使うという行為に留まらず、地域全体の活性化や、持続可能な社会の形成に貢献するものです。
また、大企業ではなく、個人経営の店舗や地元企業にお金を使うことで、独自のサービスや地域特有の文化を守ることもできます。このような消費活動を通じて、あなたが使うお金がどのように社会に還元されるのかを意識することが重要です。藤野氏は、消費者が社会貢献を意識したお金の使い方を実践することで、より良い社会を作り上げる力を持っていると強調しています。
誰もが投資家!消費や選挙も未来を作る一歩
藤野氏は、すべての人が「投資家」だと言います。私たちは日常的にお金や時間、エネルギーをどこかに「投資」しており、それが未来を作り出す原動力になっています。この考え方は、単に株式や金融商品への投資だけでなく、消費や選挙といった日々の選択が未来にどのように影響するかを示しています。このセクションでは、藤野氏が提案する「投資」の広い概念について詳しく解説します。
投資の本当の意味とその広がり
投資と聞くと、株式や不動産といったお金を増やすための行動を思い浮かべるかもしれません。しかし、藤野氏が強調するのは、それはあくまで投資の一部に過ぎないということです。彼の考えでは、投資とは「今の行動が未来にどのように返ってくるか」を意識すること全般を指します。たとえば、仕事でスキルを磨いたり、他人のために時間を割いたりすることも投資の一種であり、それが将来のリターンとなるというのです。
私たちが日々選択していること、つまり「どこにお金や時間、エネルギーを注ぐか」が、結果的に未来の社会や自分の生活にどのように影響を与えるかを考えることが、投資家としての第一歩です。このような広義の投資の考え方を持つことで、より前向きな行動が取れるようになります。
社会貢献の一環としての選挙活動
投資の一形態として、藤野氏は選挙での一票を挙げています。選挙に参加することは、社会全体の未来を形作る重要な行動の一つです。私たちが選挙でどの候補者や政党に投票するかによって、その政策が実現し、結果として私たちの生活や社会全体に影響を与えるのです。
投票行動は、一人ひとりが持つ力の象徴であり、その結果として社会がどの方向に進むかを決める要因となります。藤野氏は、こうした社会全体の未来を良くするための行動が、実は最も重要な「投資」の一つだと説明しています。私たちが自分の未来や次世代のために責任を持ち、選挙に積極的に参加することが、社会貢献の一環となるのです。
自分の未来をつくるための消費の選択
消費行動もまた、藤野氏が提唱する投資の一つです。どこで、何にお金を使うかは、私たちの未来や社会全体に直接影響を与えます。たとえば、地元の小さなビジネスにお金を使うことで、そのビジネスを支え、地域の活性化に寄与することができます。反対に、安価な商品を求めるあまり、過酷な労働条件を強いる企業にお金を使うことが、ブラック企業の存続を許してしまうこともあります。
自分が何に価値を感じ、どのような未来を望んでいるかを意識しながらお金を使うことが、消費を「投資」に変えるためのポイントです。この意識が未来の自分や社会にどのように影響を与えるかを考えながら、より良い選択をしていくことが、藤野氏が伝えたい投資家としての生き方です。
投資家が伝えたい人生を豊かにするお金の使い方
今回の記事では、「投資家が『お金』よりも大切にしていること」を要約し、消費や投資の本質について解説しました。この記事のポイントをまとめました。最後におさらいしましょう。
- お金の使い方が未来をつくる
- 良い消費行動が社会全体を支える
- 投資はお金だけでなく、情熱や時間も含む
消費や投資の行動を通じて、あなた自身の未来と社会全体をより良くすることが可能です。お金に対する考え方を変えるために、ぜひ本を手に取ってみてください。
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