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「免疫力が上がる!やめるだけ健康法」要約で健康習慣を見直そう

本の基本情報

「免疫力が上がる!やめるだけ健康法」要約で健康習慣を見直そう
ジャンル 健康・医療
著者 安保徹
出版社 KADOKAWA/メディアファクトリー
出版日 2015年06月19日
評価
総合
4.3
革新性
4.5
明瞭性
4.2
応用性
4.0

著者プロフィール

安保徹

1947年青森県生まれ。新潟大学名誉教授。医学博士。日本自律神経免疫治療研究会理事長。72年東北大学医学部卒業。13年3月新潟大学大学院医歯学総合研究科教授を退任。細胞レベルから免疫を解き明かす世界的免疫学者。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784040676746

本書の要点

  • 血圧を無理に下げる必要はなく、薬を使い続けることで脳梗塞や心臓病のリスクが高まるため、ストレスを減らし自然な調整を優先すべきである。
  • コレステロールは細胞やホルモンの材料として重要であり、食事制限や薬で下げすぎると筋力低下や栄養障害を引き起こす可能性がある。
  • シップや氷で患部を冷やすと血流が悪化し、かえって痛みや炎症が長引くため、自然な血流回復を促すことが大切である。
  • 血液サラサラを意識しすぎると、出血時に血が止まりにくくなったり、体の必要な機能が損なわれることがあり、適度な血液の粘度を保つことが重要である。
  • 過度な紫外線対策をすると、ビタミンD不足による免疫低下や骨の健康問題につながるため、適度に太陽光を浴びることが推奨される。

健康のために「やめる」ことが大切な理由

健康のために何かを「足す」ことばかり考えていないだろうか?サプリを飲む、運動を増やす、食事を制限する――こうした健康習慣が逆効果になっていることがある。「免疫力が上がる!やめるだけ健康法」は、健康のために「やめるべき習慣」に焦点を当てた本だ。続けているとむしろ不健康になる生活習慣を見直し、自然な体の働きを取り戻すことが免疫力アップにつながる。

免疫力を下げる習慣とは?知らずに続けていない?

健康のためにやっているつもりの習慣が、実は免疫力を下げる原因になっていることがある。たとえば、風邪をひいたときにすぐ薬を飲んでしまう人は多い。しかし、発熱はウイルスと戦うための自然な防御反応だ。薬で熱を無理に下げると、かえってウイルスを排出しにくくなり、治りが遅くなることもある。

また、ストレスも免疫力を下げる大きな要因だ。仕事や人間関係でストレスを抱え続けると、交感神経が優位になり、体が常に緊張状態になる。その結果、血圧が高くなり、免疫機能が正常に働かなくなることがある。

さらに、過度な清潔志向も免疫力低下の原因になる。除菌スプレーや抗菌グッズを使いすぎると、体が本来持っている免疫機能が鍛えられず、ちょっとしたウイルスや細菌にも過敏に反応してしまうのだ。

こうした習慣を見直すことが、免疫力を高める第一歩となる。

健康を守るために必要なのは「足し算」より「引き算」

健康のために新しいことを取り入れるより、まずは不要な習慣をやめることが大切だ。よく「運動不足だからウォーキングを始めよう」と考えるが、間違った歩き方をしていると、逆に体に負担がかかることもある。特に、歩くだけで十分と思っている人は、筋力のバランスが偏る可能性がある。

また、「栄養バランスを考えて食事を制限する」ことも、一歩間違えれば不健康につながる。コレステロールを気にして卵を避けたり、脂質を極端にカットしたりするのは逆効果だ。体に必要な栄養素まで不足し、免疫力が落ちてしまう。

「何をするか」ではなく、「何をやめるか」を意識することが、長期的な健康維持には重要だ。

やめるだけで得られる驚きの健康効果

「やめるだけで健康になるなんて本当?」と思うかもしれない。しかし、実際に多くの人が、不要な習慣をやめることで体調が改善したと感じている。

血圧を無理に下げるのをやめたら、めまいや冷えがなくなった。コレステロールの悪者扱いをやめたら、体力が向上した。シップや氷で冷やすのをやめたら、慢性的な痛みが軽減した。このように、「やめるだけ」で体の本来の力が発揮され、健康な状態へと近づいていくのだ。

これまで常識だと思っていた健康習慣が、実は逆効果だったかもしれない。何かを「やめる」ことで得られる変化を、ぜひ試してみてほしい。

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血圧を下げるのをやめる!薬に頼らない健康管理

高血圧は健康に悪いと考え、血圧を下げる薬を飲み続けていないだろうか?実は、血圧の上昇は体の正常な働きの一つ。無理に薬で下げると、かえって健康を損ねる可能性がある。本来の血圧の役割や、薬に頼らない改善策を知ることで、健康的な血圧管理ができるようになる。

血圧は体に必要な反応!無理に下げると逆効果

血圧が上がるのは、体が必要としているから。立ち上がるときに血圧が一瞬高くなるのは、脳へ十分な血液を送るための正常な反応だ。もし血圧が適切に上がらなければ、めまいや立ちくらみが起こる。

また、高齢者の血圧が高めなのも自然なこと。加齢とともに血管が硬くなり、血液を十分に循環させるために血圧が上がる。この仕組みを無視して薬で血圧を下げると、血流が悪くなり、脳梗塞や心臓病のリスクが高まってしまう。

血圧が上がるのは悪いことではない。むしろ、体にとって必要な動き。血圧を無理に下げようとするより、根本的な健康維持に目を向けることが重要だ。

高血圧の本当の原因とは?ストレスと神経の関係

血圧が高くなる原因の多くは、ストレスや生活習慣にある。特に、自律神経のバランスが崩れることで、血圧は大きく変化する。交感神経が優位になると、血管が収縮し血圧が上昇。慢性的なストレスや睡眠不足が続くと、血圧が高い状態が維持されてしまう。

仕事のプレッシャーや家庭の悩みがあると、無意識のうちに神経が緊張する。それによって血管が収縮し、血圧が上がる。この状態が続くと「高血圧」と診断され、薬を処方されることも多い。しかし、血圧の根本的な原因がストレスにあるなら、薬を飲んでも根本解決にはならない。

リラックスする時間を作り、副交感神経を優位にすることが大切。適度な運動や深呼吸、趣味の時間を持つことで、自律神経が整い、血圧が自然と安定する。

血圧の薬を続けることで増す病気のリスク

血圧を下げる薬は、確かに数値を低くする効果がある。しかし、それによって体が本来必要とする血流が減少し、健康リスクが高まることがある。

たとえば、血圧を下げることで血流が悪くなると、脳に十分な酸素が届かず、認知症のリスクが増える。また、低体温になりやすくなり、免疫力が低下。さらに、腎臓への血流も減るため、腎臓病の原因にもなる。

一度薬を飲み始めると、「やめるのが怖い」と感じるかもしれない。しかし、血圧の薬は一生続けるものではなく、生活習慣を改善することで減らしていくことができる。

高血圧が心配な人がやるべき本当の対策

血圧を正常に保つには、薬に頼らず、生活習慣を整えることが重要だ。まず、食事では塩分の摂取を減らすより、カリウムを多く含む野菜や果物を摂るほうが効果的。カリウムは体内のナトリウムを排出し、血圧を自然に調整してくれる。

適度な運動も欠かせない。特に、ウォーキングや軽い筋トレは血流を促し、自律神経のバランスを整える。睡眠の質を上げることも重要で、深い眠りが取れると副交感神経が活性化し、血圧が安定しやすくなる。

すでに薬を飲んでいる人は、急にやめるのではなく、医師と相談しながら少しずつ減らしていくのが安全。健康的な生活を意識することで、血圧を無理に下げる必要がなくなるはずだ。

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コレステロールの悪者扱いをやめる!大切な栄養素の誤解

コレステロールは健康の敵だと思われがちだが、それは大きな誤解。実際には細胞やホルモンの材料として不可欠な成分であり、過度に下げることの方がリスクになる。コレステロールを正しく理解し、食事制限や薬に頼らない健康維持の方法を知ろう。

コレステロールは体に必要!細胞やホルモンの材料

コレステロールと聞くと「動脈硬化の原因」と思われがちだが、実は私たちの体にとって欠かせない成分。細胞膜の主要な構成要素であり、ホルモンやビタミンDを作るためにも必要とされている。

そもそも、コレステロールの80%は肝臓や小腸で合成され、食事から摂取する分はわずか20%。つまり、コレステロールを含む食品を控えても、体内のコレステロール値にはほとんど影響しない。

過去には「卵は1日1個まで」といった説が広まったが、最近の研究では食事由来のコレステロールは血中コレステロール値に大きな影響を与えないことが分かっている。むしろ、食事制限で必要な栄養素が不足する方が問題だ。

食事の影響は小さい?誤解されがちなポイント

コレステロールを気にして肉や卵を控える人は多い。しかし、食事によるコレステロール摂取と血中コレステロール値には直接的な関係がないことが明らかになっている。

実際、アメリカの研究でも「卵の摂取量と動脈硬化の発生に関係がない」と結論付けられている。日本でも食事によるコレステロール制限は、もはや推奨されなくなった。

また、コレステロールは筋肉の健康にも深く関わっている。適切な量を維持することで、細胞の新陳代謝が促され、筋力低下を防ぐことができる。逆に、極端に制限すると、筋肉が衰えやすくなり、体全体の健康バランスが崩れてしまう。

コレステロールを下げることで起こる健康リスク

コレステロールを下げすぎると、体にさまざまな悪影響を及ぼすことがある。たとえば、コレステロールはミトコンドリアの働きを助ける重要な成分。これが不足するとエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなる。

さらに、低コレステロールの状態が続くと、ホルモンバランスが乱れ、気分の落ち込みや免疫力低下を引き起こすことも。特に高齢者は、コレステロール値が低すぎると認知機能の低下につながる可能性が指摘されている。

コレステロールは悪者ではなく、むしろ健康にとって必要不可欠な存在。過度に気にするのではなく、バランスの取れた食生活を心がけることが、健康維持の鍵となる。

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シップや氷で冷やすのをやめる!痛みの本当の対処法

ケガや腰痛があると、シップを貼ったり氷で冷やしたりする人は多い。しかし、これらの対処法は一時的に痛みを和らげるだけで、根本的な治癒を遅らせることがある。血流を妨げずに体の自然な回復力を活かす方法を知ることで、痛みの改善につながる。

シップが痛みを長引かせる?血流を妨げる危険性

シップを貼るとスーッとして気持ちがいい。しかし、この「気持ちよさ」が治癒を妨げる原因になっていることを知っているだろうか?実は、シップには痛みを抑える成分が含まれており、炎症を一時的に和らげるが、根本的な治癒を妨げる可能性がある。

痛みや炎症が起きると、体はプロスタグランジンという物質を分泌する。これは血流を増やし、傷ついた部分の修復を促す働きがある。しかし、シップを貼るとこの物質の働きが抑えられ、血流が滞る。結果として、痛みが長引いたり、慢性化することがある。

腰痛や関節痛など、慢性的な痛みに悩んでいる人ほどシップを頻繁に使用しがち。しかし、実はそのシップが痛みを治すどころか、悪化させる原因になっているかもしれない。

氷で冷やすと回復が遅れる!自然治癒の仕組み

捻挫や打撲をすると、まず氷で冷やす人が多い。冷やすことで腫れが引くように感じるが、実はこの行為も体の回復を遅らせる要因になる。

炎症は体の修復メカニズムの一つ。患部が腫れるのは、血流を増やして回復を早めるための自然な反応だ。氷で冷やすと血管が収縮し、血流が滞る。その結果、回復に必要な栄養素や酸素が届きにくくなり、治癒までの時間が長くなってしまう。

また、冷やしすぎると筋肉が硬くなり、血行不良を引き起こす。これが原因で、冷やした後に違和感や痛みが長く残ることもある。特に、氷を直接肌に当て続けると、神経や皮膚にダメージを与える可能性があるので注意が必要だ。

痛みを和らげる正しいケア方法とは?

痛みを根本から改善するためには、冷やすのではなく「温める」ことが重要。血流を促進することで、自然な治癒力を高めることができる。

例えば、慢性的な腰痛や関節痛には、湯船に浸かる、蒸しタオルを当てるといった方法が効果的。温めることで筋肉がほぐれ、血液の循環が良くなるため、痛みが和らぎやすくなる。

急なケガで腫れがひどい場合は、最初の数時間だけ冷やし、その後は温める方向に切り替えるのが理想的。適度なストレッチや軽いマッサージも血流を促進し、痛みの回復を助ける。

シップや氷で痛みを抑え込むのではなく、体が持つ自然な治癒力を高める方法を意識することが大切だ。

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血液サラサラをやめる!健康な血液の本当の姿

血液サラサラが健康に良いと考えていないだろうか?実は、血液は必要に応じて粘度を変えることで、体を守る働きをしている。過度にサラサラを意識しすぎると、体の機能が低下することもある。血液の本来の役割を知り、バランスの取れた健康管理を目指そう。

血液はドロドロになることも必要!体の仕組みを理解

血液は常にサラサラが良いと思われがちだが、それは誤解だ。体は状況に応じて血液の粘度を調整し、必要な時にドロドロの状態を作ることで健康を維持している。

たとえば、力を入れるときには血流を抑え、筋肉を安定させる必要がある。そのため、血液は一時的に粘度を高め、酸素や栄養を必要な部分に集中させる。もし血液が常にサラサラの状態だと、力が入りにくくなり、体の機能が低下することがある。

また、ケガをした際にも血液はドロドロの状態になり、傷口をふさぐ働きをする。過度に血液をサラサラにすると、出血が止まりにくくなり、回復が遅れる可能性がある。血液の役割を正しく理解し、バランスを意識することが大切だ。

血液サラサラにこだわると健康に悪影響

血液を無理にサラサラにしようとすると、体の防御機能が低下することがある。特に、DHAやEPAなどの血液サラサラ成分を過剰に摂取すると、血管がもろくなり、出血しやすい状態になってしまう。

また、サラサラを意識しすぎると、血圧が必要以上に下がることがある。血流が悪くなると、脳や心臓に十分な酸素が届かず、めまいや倦怠感を感じることが増える。特に、高齢者は血流が弱くなると認知機能の低下にもつながるため、注意が必要だ。

血液の状態は、一人ひとりの体調や生活習慣によって異なる。極端な方法に頼らず、自然な血液の流れを維持することを意識しよう。

水を飲みすぎると逆効果?むくみや冷えのリスク

血液をサラサラにするために水をたくさん飲む人もいる。しかし、水分を過剰に摂取すると、かえって体に負担がかかることがある。

水を飲みすぎると、腎臓が余分な水分を処理しきれず、体がむくみやすくなる。特に、夜寝る前に大量の水を飲むと、翌朝顔や足がむくんでしまうことがある。また、水分が増えすぎると血液が薄まり、体温調節がうまくいかず、冷えの原因になることもある。

適切な水分量を心がけながら、血液の状態を整えることが重要だ。血液はサラサラすぎても問題があるということを理解し、自分の体に合った健康管理を意識しよう。

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過度の紫外線対策をやめる!日光のメリットを活かそう

紫外線は肌に悪いとされ、日焼け止めや帽子、サングラスで徹底的に防いでいる人も多い。しかし、日本人は紫外線に強い肌を持ち、過度な紫外線対策が逆効果になることもある。適度に日光を浴びることで、健康に良い影響をもたらすことを知っておこう。

日本人は紫外線に強い?肌の特性を知る

紫外線が肌に悪い影響を与えるのは事実だが、日本人の肌は紫外線のダメージを受けにくい構造になっている。紫外線を大量に浴びるとシミやシワの原因になるが、それは主に白色人種に当てはまる話だ。

白色人種の肌はメラニン色素が少なく、紫外線を防ぐ能力が低いため、強い日差しにさらされると皮膚がんのリスクが高まる。一方、日本人を含む黄色人種はメラニンが比較的多く、紫外線をある程度ブロックできる。そのため、極端な紫外線対策をしなくても、皮膚がんのリスクはそれほど高くない。

さらに、日本の気候は湿度が高く、紫外線が肌に届く前にやや弱まる。海外の乾燥した地域と比べても、日本での紫外線ダメージは少ないと考えられる。

紫外線を避けすぎるとビタミンD不足で健康に悪影響

紫外線を完全に避ける生活を続けると、ビタミンDが不足しやすくなる。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にするために欠かせない栄養素だ。しかし、食事からの摂取量だけでは不十分で、紫外線を浴びることで体内で生成される仕組みになっている。

ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症のリスクが上がるだけでなく、免疫機能の低下や精神的な不調にもつながる。特に、日光を浴びる機会が少ない人は、うつ症状や慢性的な疲労を感じやすくなることがある。

また、アトピー性皮膚炎やぜんそくの予防にもビタミンDが関与している。紫外線を過度に避けることで、これらの症状が悪化する可能性も指摘されている。適度に紫外線を浴びることは、健康維持のために重要な役割を果たしているのだ。

太陽光を適度に浴びることが免疫力アップにつながる

日光を浴びることは、免疫力を高める上で欠かせない要素の一つ。紫外線を浴びると、体内でビタミンDが生成されるだけでなく、セロトニンという「幸せホルモン」の分泌も促される。

セロトニンはストレスを軽減し、睡眠の質を向上させる働きがある。つまり、日光を適度に浴びることで、自律神経が整い、体の免疫力が向上しやすくなる。逆に、日光不足が続くとホルモンバランスが乱れ、免疫力が下がる原因になる。

理想的なのは、1日10〜15分程度の屋外活動。顔や腕を軽く日光に当てるだけでも、健康への好影響が期待できる。過度な紫外線対策をやめて、体にとって必要な太陽光を適度に取り入れる意識を持つことが大切だ。

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ウォーキングだけの運動習慣をやめる!筋力をバランスよく鍛える

ウォーキングは手軽にできる運動として人気がある。しかし、歩くだけでは十分な運動にならず、体の筋力バランスが偏ることがある。特に、上半身の筋肉を使わないことで血流が滞り、免疫力の低下につながる可能性も。健康維持には、全身をまんべんなく動かす運動を取り入れることが大切だ。

歩くだけでは不十分!筋肉をまんべんなく使おう

ウォーキングは健康維持に役立つが、それだけでは運動不足を完全に解消できるわけではない。なぜなら、歩く動作は主に下半身の筋肉しか使わず、上半身はほとんど鍛えられないからだ。

筋肉は全身にバランスよく付いていることで、体の機能を正常に保つ働きをする。特に、上半身の筋力が低下すると、肩こりや猫背、血流の悪化などが起こりやすくなる。血流が悪い状態が続くと、脳の働きにも影響を及ぼし、集中力の低下や疲れやすさにつながることもある。

ウォーキングだけで運動を終わらせず、上半身をしっかり動かすことが大切。腕や肩、背中の筋肉を意識して動かすだけでも、体全体の血流がよくなり、疲れにくい体を作ることができる。

ストレスに負けない体を作るための筋トレの重要性

筋肉を鍛えることは、ストレスに強い体を作る上で欠かせない。なぜなら、筋肉が適度についていると、体の代謝が良くなり、自律神経のバランスが整いやすくなるからだ。

ストレスがたまると、自律神経が乱れ、血圧やホルモンバランスに悪影響を及ぼす。しかし、筋力がしっかりあると、ストレスによるダメージを軽減しやすくなる。特に、上半身の筋肉は呼吸にも関係しており、鍛えることで深い呼吸がしやすくなり、リラックス効果が高まる。

また、適度な筋力があると、血液の循環がスムーズになり、冷え性や肩こり、頭痛の改善にもつながる。日常的に運動する習慣をつけることで、免疫力の維持にも役立つのだ。

簡単にできる「ハチの字体操」で上半身を鍛えよう

上半身を鍛えるための運動として、本書では「ハチの字体操」が紹介されている。この体操は、特別な器具も必要なく、誰でも簡単にできるのが特徴だ。

やり方はシンプル。まず、両手をまっすぐ上に伸ばし、バンザイをするような姿勢をとる。その状態で、空中に横向きの「8」の字を書くように腕を動かす。これを20〜30回繰り返すことで、肩や背中、腕の筋肉が効果的に鍛えられる。

この体操を続けると、上半身の血流が良くなり、姿勢の改善や肩こりの軽減につながる。また、デスクワークが多い人にもおすすめで、仕事の合間に取り入れることでリフレッシュ効果も期待できる。

ウォーキングに加えて、こうした簡単な運動を取り入れることで、体全体のバランスを整え、健康的な体を維持することができる。

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悪い姿勢をやめる!姿勢が健康に与える影響

姿勢の悪さは見た目だけの問題ではない。猫背や前かがみの姿勢を続けると、血流が悪くなり、免疫力の低下や内臓機能の低下を引き起こすことがある。良い姿勢を保つことは、健康的な体を維持するために不可欠だ。姿勢がもたらす影響を知り、改善のための具体的な方法を実践しよう。

猫背は病気の原因?呼吸や血流への悪影響

猫背になると、背中が丸まり、内臓が圧迫される。この状態が続くと、呼吸が浅くなり、酸素の供給量が減少してしまう。酸素が不足すると、疲れやすくなり、集中力も低下しやすくなる。

また、猫背は血流を妨げる原因にもなる。特に首や肩周りの筋肉が緊張し、血流が滞ることで、肩こりや頭痛が発生しやすくなる。さらに、血液の循環が悪くなると、免疫機能も低下し、風邪をひきやすくなることがある。

長時間同じ姿勢で座っていると、腰に負担がかかり、腰痛のリスクも高まる。姿勢を改善することで、体全体のバランスが整い、健康維持につながるのだ。

姿勢が悪いと老化が早まる!見た目にも影響あり

姿勢の悪さは、見た目にも大きな影響を与える。猫背の人は、背筋が丸まり、実年齢よりも老けて見られることが多い。逆に、背筋を伸ばして姿勢が良い人は、若々しく健康的に見える。

さらに、悪い姿勢が続くと、筋肉の衰えが進み、体型の崩れにもつながる。特に、お腹周りに脂肪がつきやすくなり、ぽっこりお腹になりやすい。これは、姿勢の悪さが内臓の位置をずらし、代謝を低下させるためだ。

また、姿勢が悪いと、血流が滞り、肌の老化も早まることがある。顔色がくすみやすくなり、シワやたるみが目立ちやすくなるため、美容面でも悪影響を及ぼす。

正しい姿勢を維持するための簡単な習慣

姿勢を改善するには、意識的に正しい姿勢を保つことが重要だ。デスクワークが多い人は、椅子に深く座り、背筋を伸ばすことを心がけよう。また、定期的に立ち上がってストレッチをすることで、体の負担を軽減できる。

日常生活の中で、鏡を見て姿勢をチェックする習慣をつけるのも効果的。歩くときは、胸を張り、肩を後ろに引くように意識すると、自然と姿勢が改善される。

さらに、背中や腹筋を鍛えることも大切。筋力が弱いと、正しい姿勢を維持しにくくなるため、軽い筋トレやヨガを取り入れるのもおすすめだ。姿勢を改善することで、健康だけでなく、見た目の若々しさも手に入れることができる。

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体に良いものだけ食べるのをやめる!バランスの取れた食事が大切

健康を意識するあまり、無添加食品や栄養バランスの取れた食事ばかりにこだわっていないだろうか?実は、完璧な食生活を続けることが、逆に体を弱くすることがある。腸の働きを鍛え、免疫力を高めるためには、時には「ジャンクフード」も必要になることを知っておこう。

健康的な食事でも腸が弱くなる?食事制限の落とし穴

無添加食品やオーガニック食材にこだわりすぎていないだろうか?もちろん、体に良いものを食べることは重要だが、完璧な食事ばかりを続けると、腸の機能が弱くなることがある。

腸は、さまざまな種類の食べ物を消化し、栄養を吸収する役割を持っている。しかし、消化しやすいものばかり食べていると、腸があまり働かなくなり、その結果、腸の機能が低下してしまう。すると、ちょっとした食事の変化に対応できなくなり、体調を崩しやすくなるのだ。

特に、普段ジャンクフードを避けている人が、突然脂っこい食事や濃い味付けのものを食べると、お腹を壊したり、胃もたれを起こしやすくなる。これは、腸がそれらの食べ物に慣れていないため、適切に処理できなくなっているからだ。

たまにはジャンクフードもOK!腸の機能を鍛える

「ジャンクフード=不健康」というイメージが強いが、適度に取り入れることで腸を鍛える効果も期待できる。腸は、さまざまな種類の食べ物を処理することで、その機能を強化している。極端に制限しすぎると、腸の働きが低下し、少しの食事の変化でも体調を崩しやすくなる。

例えば、月に2回程度、普段食べないような脂っこいものや、ジャンクフードを適量摂取することで、腸が「異なる種類の食べ物」に対しても対応できるようになり、消化力が向上する。これは、日頃の生活で少しずつ負荷をかけることで、筋肉を鍛えるのと同じ原理だ。

また、特別なイベントや外食の機会を楽しむことも、ストレスを軽減する上で重要だ。食事を過度に制限すると、食へのストレスが増え、それが健康に悪影響を与えることもある。楽しみながら食事をすることが、心身の健康につながるのだ。

偏った食生活を見直して、バランスの取れた健康管理を

「健康に良いものしか食べない」という極端な考えは、かえって体を弱くする原因になる。バランスの取れた食生活が、一番の健康法だ。

日常的には栄養バランスの取れた食事を心がけつつ、ときには普段食べないものを意識的に取り入れることで、腸の働きを維持できる。食事に対する考え方を柔軟にすることで、体調の変化にも強くなれるのだ。

結局のところ、大切なのは「何を食べるか」ではなく、「どう食べるか」。神経質になりすぎず、食事を楽しむことが、健康維持には欠かせないポイントだ。

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やめるだけで健康に近づく習慣を見直そう

今回の記事では、「免疫力が上がる!やめるだけ健康法」の内容をもとに、健康を妨げる習慣をやめることで体の本来の力を取り戻す方法について解説しました。この記事のポイントをまとめました。無理な健康習慣を続ける前に、やめるだけで得られる効果を見直してみましょう。

  • 血圧を無理に下げるのをやめる
  • コレステロールを気にしすぎるのをやめる
  • シップや氷で冷やすのをやめる
  • 過度な紫外線対策をやめる
  • 健康に良いものだけを食べるのをやめる

健康に良いと思って続けている習慣が、実は逆効果かもしれません。何かを「足す」より「やめる」ことで、免疫力が自然と高まります。難しいことをする必要はありません。まずは身近な習慣から見直し、健康を取り戻す第一歩を踏み出してください。「やめるだけ」で体が変わる、新しい健康習慣を実践してみませんか?

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