本の基本情報
著者プロフィール
上岡正明
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役。
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1170-9.html
元手なし、知識なしで株式投資をスタート。リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を乗り越え、独自に編み出した「うねりチャート底値買い投資術」で着実に利益を上げた結果、保有資産は不動産など含めて5億円を超える。その実績をもとにしたビジネス書も多数発刊。中国、台湾でも翻訳本が出版されて累計55万部となる。また、約15万人のチャンネル登録者を誇る人気ユーチューバーでもある。
そのかたわら、実業家としても活躍。MBA(情報工学博士前期課程)修了。学会で論文等を発表しながら大学での客員講師を歴任。同時に脚本家、バラエティー番組の放送作家としても知られる。
所属学会::一般社団法人日本認知脳科学協会、行動経済学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本神経心理学会、一般社団法人小児心身医学会、認知神経科学会の各会員。
本書の要点
- 「お金が増える教科書」は、収入を増やすために「サラリーゲイン(本業収入)」「サイドゲイン(副業収入)」「キャピタルゲイン(投資収益)」の3つの収益源を意識的に増やすことの重要性を説いています。
- 投資や副業に不安を感じる人が陥りがちな「自己投資を軽視」「知識不足」「投資を恐れる」「浪費癖」などの特徴があり、これらを改善するために自分に合ったスキル習得や初期費用が少ない投資から始めることを推奨しています。
- 自己投資に時間とお金を使い、スキルアップを通して市場価値を高めることが収入アップの基盤となり、特に副業やキャリア形成にプラスになる行動が大切とされています。
- 投資初心者向けには、積み立てNISAを活用し、インデックスファンドの長期運用を行うことで、税制優遇を受けつつリスクを抑えて資産を増やす方法が解説されています。
「お金が増える教科書」の概要と目的
「お金が増える教科書」は、経済的自由を手に入れたい人々に向けた一冊です。著者は、資産形成のために3つの収益源を活かす方法を具体的に説明しており、本業・副業・投資といった収入源を増やすための考え方や実践方法を紹介しています。各収益源の特徴を理解し、自分に合ったお金の増やし方を身につけることが目的です。
資産形成を成功に導く3つの収益源
「お金が増える教科書」では、収入を増やすための3つの柱として本業収入、副業収入、投資収益が挙げられています。本業収入(サラリーゲイン)は安定した収入の土台となり、副業収入(サイドゲイン)は収益源を増やしてリスクを分散するために重要です。そして投資収益(キャピタルゲイン)は、資産を増やすための強力なツールとなります。これら3つを意識的に活用しながら増やしていくことが、経済的な自由を得るための鍵だと本書では解説されています。
また、特に初心者向けに、投資収益を得るための「積み立てNISA」や「インデックスファンド」といったリスクの少ない投資方法も紹介されています。本書を通じて、収益源を意識的に増やし、経済的な安定と自由を目指す重要性がわかるでしょう。
「お金が増える教科書」を読む価値とは?
「お金が増える教科書」を読むと、資産形成の基本がしっかり理解できます。お金を増やすと聞くと、つい難しい専門知識が必要だと感じるかもしれませんが、本書は初心者にも分かりやすい内容で、各収益源をどうやって増やしていけばいいのかを丁寧に解説しています。
本書の特徴として、「本業収入」「副業収入」「投資収益」という3つの柱が示され、各収入源を効率的に増やすためのステップが具体的に述べられています。特に、サラリーゲインを活用した安定した土台作りや、副業で収入源を増やしてリスク分散を図る大切さなども学べるため、幅広い層におすすめできる内容です。
自己投資を通して経済的自由を実現する理由
本書では、経済的自由を得るためには「自己投資」が欠かせないと説かれています。自己投資にお金や時間を使い、自分自身のスキルや知識を磨くことで、将来的に収入が増え、より自由な選択ができるようになると著者は述べています。
たとえば、あるYouTuberの例として、彼は将来の成功のために飲み会を断り、その分を自己投資に充てて成功を収めました。こうした自己投資が長期的に見て重要な資産形成の手助けとなることが分かります。自分に対する投資を続けることで、自分の市場価値を上げ、経済的な自由を目指すことができるのです。
収入アップに必要な3つの収益源とは?
本書では、収入を増やすために本業収入、副業収入、投資収益の3つの柱が重要だとされています。これらの収益源を効果的に増やすことで、安定した経済基盤を作り、資産を増やしていく方法が解説されています。それぞれの収益源の特徴や、具体的な活用方法を見ていきましょう。
本業収入(サラリーゲイン)の重要性と安定性
本業収入、すなわちサラリーゲインは、収入の基盤として非常に重要です。サラリーゲインとは、サラリーマンにとっての給与や、本業から得られる安定した収入を指します。本業収入は日常の生活費を賄うだけでなく、余剰分を将来的な投資に回すための土台にもなるんですよね。
本業収入の強みは、一定のリスクが少ないことです。例えば、職場でのキャリアアップやスキル向上を図れば収入をさらに上げるチャンスが増え、安定した収益源を構築しやすくなります。また、定期的にスキルを磨いたり、知識を増やすことで、自分の価値を高め、さらにサラリーゲインを伸ばせるのもメリットです。こうした考え方を土台に、より多くの収益源を持つことが、経済的な自由を得るための第一歩といえますよね。
副業収入(サイドゲイン)で収益源を広げる方法
副業収入は、収益源を広げるための有効な手段です。本書では、副業を通じてリスクを分散し、複数の収入源を持つことで生活の安定性を高めるメリットが強調されています。副業収入は「サイドゲイン」とも呼ばれ、本業とは別の収益として自分のスキルや時間を活用して得るものです。
副業の選び方も大切で、理想的には本業と関連性のあるものが望ましいです。本業で得た経験を活かせば、無駄なく収入を増やせますし、スキルを活かす副業なら効率も良いですよね。たとえば、本業が飲食業であれば料理ブログやYouTubeの運営などが副業として役立ちます。反対に、関連性の薄い副業や体力を使いすぎる仕事は、健康への負担も増えるため避けたほうが無難です。
投資収益(キャピタルゲイン)が持つ資産形成の力
投資収益、いわゆるキャピタルゲインは、資産形成の大きな力となる収益源です。キャピタルゲインとは、株式や仮想通貨、不動産などの投資で得られる利益のことです。本書では、初心者向けには積み立てNISAやインデックスファンドといった、比較的リスクの少ない投資方法が推奨されています。
インデックスファンドのように、長期的に成長する見込みがある商品に投資することで、ローリスクで大きなリターンが期待できます。また、積み立てNISAは税制優遇が受けられるため、特に初めて投資を始める方にはおすすめの制度です。
投資初心者が始めるべき方法とリスク
投資初心者には、まずリスクが少なく始めやすい投資から取り組むのがおすすめです。本書では、初心者向けの「積み立てNISA」や「インデックスファンド」を活用した資産形成方法が紹介されています。これにより、初心者でも比較的安心して資産を増やすことができます。
初心者は積み立てNISAで資産を増やす
投資を始めるにあたり、積み立てNISAは非常に有効な選択肢です。積み立てNISAは、国がサポートする非課税制度であり、毎年40万円までの積み立て金額に対して税金がかからず、資産を増やすには理想的です。積み立てNISAでは、月々約3万円程度の少額から積み立てられるため、少ない元手でも気軽に始められます。
この制度の大きな利点は、初心者がリスクを減らしながら資産を増やせる点です。また、一度設定すれば自動で積み立てが行われるため、日常生活に支障をきたすことなく続けられます。こうしたメリットから、投資初心者が最初に始める投資手法として、積み立てNISAは非常におすすめです。
インデックスファンド選びでリスクを最小限に
本書では、インデックスファンドへの投資が特に推奨されています。インデックスファンドとは、市場全体の動きに連動するように運用される投資信託で、長期的なリターンを狙うことができます。インデックスファンドは、個別株と異なり、分散投資が自然に行われるため、リスクが低めである点が初心者に向いています。
具体的には、世界経済や米国株に連動したファンドが安定して成長する傾向があり、将来的にも高い収益が期待できます。分散投資によってリスクが減り、ローリスク・ミドルリターンの投資を希望する方に適した商品です。少しずつコツコツと資産を増やしたい方にとって、インデックスファンドは非常に魅力的ですよね。
長期投資の効果と福利の力
長期投資の魅力は、時間をかけることで得られる「福利効果」にあります。福利とは、増えた元本にさらに利息がかかる仕組みで、投資期間が長くなるほど大きな利益を生み出す効果が期待できるのです。本書では、積み立てNISAやインデックスファンドを長期的に保有することで、福利効果が最大限に発揮されることが紹介されています。
たとえば、20年の積み立て期間中に得られた収益に対しても、さらに利息が増え続けるため、放っておくだけで資産が増えていきます。投資初心者でも、このように長期で福利の効果を生かせば、少ない元手でも資産を確実に増やしていけますよね。
自己投資で収入を上げる重要性
収入を増やしたいなら、自己投資を通して自分の価値を高めることが不可欠です。本書では、自己投資が将来の収入にどれだけ大きな影響を与えるかを具体例を交えて解説しています。成功者たちの自己投資の方法から、収入を上げるための重要なポイントを学びましょう。
自己投資が将来の収入にどう影響するか
自己投資とは、知識やスキルを身につけるために自分にお金や時間を使うことです。著者は、自己投資を怠ると将来的な収入も増えないと指摘しています。なぜなら、自己投資を通じて市場価値を高めることが、年収を伸ばすための大きなカギになるからです。
たとえば、英語やマーケティング、プログラミングといったスキルは、将来の収入アップに役立つ分野として推奨されています。自己投資の効果は長期的に現れますが、コツコツと積み上げていけば確実に自分の武器となり、収入を増やす手助けとなるでしょう。特に、現代の変化が激しい社会では、こうした学びが新たなチャンスを広げるための重要なステップですよね。
スキルアップが年収に与えるインパクト
スキルアップは、年収を上げるための最も効果的な方法の一つです。本書でも触れられているように、スキルが高いほど高収入を得やすく、結果的に経済的自由への近道となります。たとえば、TOEICなどの英語力があるだけで年収が10%向上することも珍しくないと言われています。
著者は、短期間で習得できるスキルや資格をまずは目指すことを勧めています。こうした手軽に身につけられるスキルで年収を上げ、その後はより専門性の高いスキルに挑戦することで、自分の市場価値がぐんと高まります。実際に収入の増加を感じられると、さらなる自己投資へのモチベーションにもつながるでしょう。
成功者の具体例から学ぶ投資のポイント
自己投資の重要性を伝えるエピソードとして、本書ではある有名YouTuberの例が紹介されています。彼はスーパーのアルバイトをしながらも、給料のほとんどを自己投資に回し、動画編集のスキルを磨き続けた結果、今では大成功を収めています。このように、将来の成果を見据えて今の時間やお金を投資する姿勢が、長期的なリターンを生むのです。
さらに、著者もかつては図書館でビジネス書を読み漁り、貴重な知識を蓄えたとされています。このように、自分を成長させることに集中し、努力を怠らなければ、自己投資が未来の大きな成果として返ってくるでしょう。
副業選びのポイントと注意点
副業は収入を増やす上で重要な手段ですが、選び方や実践の仕方によってはリスクも伴います。本書では、副業を選ぶ際の考え方や適切な取り組み方が具体例とともに解説されています。自分の時間やスキルを有効に活用し、最適な副業を見つけましょう。
本業に関連する副業のメリット
副業を選ぶ際、本業と関連するものを選ぶとスキルが活かせるため、効率的に収入を増やすことができます。本業で習得した知識や技術を副業で活かせるため、学び直す時間が省け、効果的に働けるのです。著者も、飲食業を本業とする場合、料理や健康に関連するブログやYouTubeチャンネルの運営を副業として勧めています。
たとえば、飲食業に従事する人が料理レシピのブログを運営する場合、記事を書くための情報収集やスキルがすでに身についているため、時間を節約できます。また、副業としての実績が本業にもプラスに働き、互いの相乗効果を生む可能性もあります。こうした関連性のある副業は、収入増加に大いに役立つ手段といえますね。
スキルアップに繋がる副業の選び方
本業とは関連がなくても、自己成長やキャリアアップに役立つ副業を選ぶことで、新たなスキルを得られるメリットがあります。本書では、プログラミングやデザイン、動画編集など、現在人気が高く将来的にも活かせるスキルが身につく副業に取り組む価値が強調されています。
こうしたスキルは習得するまでに多少の時間がかかりますが、将来の収入を大きく向上させる手段として評価されています。また、これらのスキルは他の副業や投資にも応用でき、より広い収入源の選択肢が生まれます。新しいことに挑戦するのはエネルギーが必要ですが、確かな収入アップを目指すには重要なステップといえるでしょう。
単なる時間の切り売りに注意すべき理由
副業の選び方を誤ると、収入が増えないどころか逆に疲れ果ててしまうリスクもあります。本書では、特に体力を消耗するだけのアルバイトや、収入単価が低すぎる仕事には注意が必要だと警告されています。労働時間ばかりが増えることで、体力を消耗し、結果的に本業にも悪影響が出ることもあるのです。
また、単なる時間の切り売りだけで収入を得る副業では、キャリアアップに繋がる可能性が低く、長期的な収入向上も見込みにくいです。短期的な収益に惑わされず、しっかりと自分の成長や収入向上に役立つ副業を選ぶことが、最終的な経済的自由への近道になりますよ。
賢いお金の管理で浪費を防ぐコツ
経済的な自由を目指すなら、収入を増やすだけでなく、無駄遣いを防ぎながら資産を守ることも大切です。本書では、毎月の固定費や支出を減らすための方法が紹介されています。これにより、余計な出費を抑えて資産を効率よく増やすことが可能です。
浪費を防ぐための生活費見直しのポイント
生活費を見直すだけでも、意外と多くの無駄な出費が見つかるものです。本書では、まず生活費を詳細に洗い出し、毎月の支出がどのように使われているかを把握することが勧められています。家計簿アプリを使うと、簡単に収支を管理できるのでおすすめです。
たとえば、食費やエンタメ費、日用品などの可変費を定期的に見直し、必要以上の出費を減らすことが浪費を防ぐ第一歩です。著者は、無理なく続けられるように「使いすぎていないか」を意識しつつ、日々の生活をシンプルにすることが節約の秘訣だとしています。小さな見直しを積み重ねていくと、着実に無駄な支出を減らせるでしょう。
固定費削減の効果と方法
毎月決まって発生する固定費も、見直しを行うことで大きく削減することが可能です。保険や通信費、サブスクリプションなどが固定費に該当し、特に見直しの効果が高い項目です。本書では、スマホ代や光熱費など、比較的簡単に削減できる固定費から始めるとよいと述べられています。
たとえば、スマホのプランを格安プランに変更したり、使っていないサブスクリプションを解約するだけで、数千円の節約になることも多いです。また、保険の見直しも重要で、必要な保障内容を再確認することで過剰な費用を防げます。こうした小さな削減を積み重ねると、月々の支出が大幅に減り、資産形成が進みやすくなりますよね。
支出を減らして資産形成に回す方法
支出を抑えてできた余剰資金は、資産形成に回すことで大きな効果を生み出します。本書では、浪費せずに手元に残したお金を、積み立てNISAや投資信託といった資産運用に活用することを推奨しています。これにより、時間をかけて資産を増やし、長期的に収入を増やしていく効果が期待できます。
浪費を減らすだけでなく、その浮いた分をすぐに投資に回すことで「投資をしながら貯める」習慣が身につきます。また、積み立てNISAを利用すれば、非課税のメリットも享受でき、より効率的に資産が増やせます。支出の見直しができたら、次は貯まったお金をどう活かすかを考えることが、経済的自由への近道ですよ。
お金が増える教科書のポイントまとめ
今回の記事では「お金が増える教科書」に基づき、収入増加や資産形成のための3つの収益源とその活用方法を紹介しました。この記事の内容をもう一度確認し、将来に役立てましょう。
- 自己投資で収入アップ
- 副業で収入源を拡充
- 投資で資産形成を促進
自己投資や副業、投資を始めることで、経済的な安定を実現するための基礎を築けます。それぞれの手法を日々の生活に取り入れて、少しずつ実践してみてください。本書にはさらに詳しいテクニックが満載ですので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
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