本の基本情報
| ジャンル | 自己啓発 |
|---|---|
| 著者 | 佐藤伝 |
| 出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| 出版日 | 2019年03月01日 |
| 評価 |
著者プロフィール
佐藤伝
【起業と習慣の専門家】 著作は累計150万部を突破しているミリオンセラー作家。
https://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-2790-6
脳外科医の父と仏教学者の祖父の影響のもと、科学的行動習慣について研究を重ね、そのエッセンスを都心・半蔵門の創造学習研究所にて30年間にわたり実践指導。
氏の薫陶を受けた門下生たちは、すでに30代・40代となり各界で活躍中。
メジャーリーグの大谷翔平選手も愛用中の「9マス（ナイン・マトリックス）」というユニークな問題解決＆夢実現法の開発者として、上場企業のリーダー研修や教育機関（小・中・高・大）での講演に引っ張りだこの人気講師である。
海外で翻訳された著作も多く、ウィーン・N Y・ミラノ・ロンドンなど海外講演も精力的に受けている。日本の朝活のパイオニアでもあり、18年以上継続しているP R E M I U M朝カフェは、全国各地からファンが集う出会いの場となっている。
親しみやすく明るく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生！」と幅広い年齢層から慕われている。
1958年（昭和33年）生まれ／福島県出身／明治大学卒／２男１女の父／趣味は筋トレとヨガ／国際ナイン・マトリックス協会 会長／行動習慣・研究所 所長／ひとりビジネス応援塾 塾長／公式サイト：https://satohden.com/
本書の要点
- 小さな習慣が大きな変化を生む：難しい目標を設定するのではなく、簡単で無理なく続けられる行動を積み重ねることで、長期的に成長し成功へとつながる。例えば、毎日10分だけ英語を学ぶといった取り組みが重要。
- ポジティブな言葉を使う習慣：日常的にマイナス思考が増えがちだが、「大丈夫」「やってみよう」といったポジティブな言葉を口にすることで、思考の方向性を変え、前向きな気持ちを保つことができる。
- お金の使い方を意識する：浪費を避け、消費や投資として意味のある使い方を心がける。必要なものに対しては後悔せずに気持ちよくお金を使うことで、心も経済面も豊かになる。
- 人間関係を深めるコミュニケーション術：相手の話を8割聞いて2割話す「アクティブリスニング」を実践することで、信頼関係を築き、円滑な人間関係を構築することができる。
- 朝と夜の時間を整える習慣：朝は3分間の手帳タイムで目標を確認し、夜はリラックスできる環境を整えて早く寝るなど、1日の始まりと終わりを丁寧に過ごすことで、心身ともに充実した日々を送ることが可能になる。
小さな行動が未来を変える！成功のカギとは？
人生を変えたいけれど、どこから始めればいいのか分からない…そんな悩みを持つ人も多いですよね。この本では、「象を一頭食べるには一口ずつ」というシンプルな考え方をベースに、小さな行動が大きな成果につながることを教えてくれます。継続可能な行動を設計する方法や、簡単に始められるアイデアがたくさん紹介されていますよ！以下にその方法を詳しく解説します。
一口サイズの目標設定で始めよう
大きな目標を掲げると、途中で挫折しがちですよね。そこで、「一口サイズの行動」に分解することがポイントになります。たとえば、英語を学ぶ際、「1日10分だけ」と時間を限定すると、負担なく続けられるはずです。
この方法の魅力は、誰でも取り組めることにあります。ランニングを始めたい場合、いきなり10キロではなく、まずは1キロから始める。こうすることで、心理的なハードルがぐっと下がり、自然に継続できますよね。
また、「今日はここまでやればいい」と明確にすることで、達成感が得られ、さらにやる気が出てきます。この繰り返しが、やがて大きな成果につながるのです。
毎日の小さな成長が大切
目標を達成するためには、毎日0.1%でも成長する意識を持つことが重要です。「少しだけ進む」という考え方は、無理なく取り組めるだけでなく、続けるうちに大きな進化を生み出します。この本では、694日後には2倍の成長が見込める計算式を使って、継続の力を示しています。
この考え方を取り入れると、「今日は少ししか進めなかった」という後悔ではなく、「確実に前進している」という実感が得られるはずです。そして、小さな成功が積み重なり、やがて大きな自信につながります。
簡単な習慣化のアイデアと実践例
習慣化を成功させるには、日常生活に溶け込むような仕組みが必要です。たとえば、「歯を磨きながらストレッチをする」「通勤中に短い英語のフレーズを覚える」といった方法です。これらは特別な時間を取らずに実践できるので、忙しい人にも最適なアプローチです。
さらに、成功体験を可視化することでモチベーションを維持できます。カレンダーにチェックをつけたり、日記に達成したことを書き出したりするだけでも効果的です。「できた」という実感が次の行動につながりますよ！
マイナス思考を打破する！ポジティブ習慣の力
日々の生活の中で、知らず知らずのうちにネガティブな思考にとらわれてしまうことがありますよね。この本では、マイナス思考の根本的な特徴を理解し、ポジティブな言葉を使うことで思考をコントロールする方法が解説されています。思考を切り替える具体的なテクニックについて、詳しく見ていきましょう。
マイナス思考が増える理由とその対策
私たちの脳は1日に約5000もの思考を生み出しています。その中の9割が悲観的であるという事実には驚かされますよね。ネガティブな考えが次々と増殖してしまうのは、脳が危険を回避するために進化してきた結果だといえます。
この本では、こうしたマイナス思考を防ぐためには、まず自分の思考パターンを意識することが大切だと述べています。たとえば、ストレスを感じたときに何を考えているのか、自分自身に問いかける習慣をつけると良いでしょう。
また、ストレス解消の方法をあらかじめ準備しておくことも効果的です。リラックスできる音楽を聴く、深呼吸をする、体を動かすなど、自分に合った方法を見つけておくことで、ネガティブな思考に引きずられる時間を減らすことができますよ。
プラスの言葉を使う具体的な方法
マイナス思考にとらわれそうになったとき、すぐにポジティブな言葉を声に出すことが推奨されています。たとえば、「大丈夫」「うまくいく」「次は成功する」といった言葉を、心の中だけでなく実際に口に出してみましょう。
言葉を発することで、脳がその言葉を現実だと認識しやすくなります。このプロセスは、単に楽観的な気分になるだけでなく、脳の神経回路にも影響を与えると言われています。その結果、次の行動が前向きなものになりやすくなるのです。
さらに、自分を励ます言葉だけでなく、周囲の人に対してもポジティブな言葉を意識的に使うと良いでしょう。「ありがとう」「助かったよ」といった言葉は、相手との関係を深めるだけでなく、自分自身の気持ちも明るくしてくれますよ。
ネガティブをポジティブに変える簡単な言葉
もしネガティブな気持ちが浮かんできたら、その思考に対して「本当にそれが現実なのか？」と自問してみてください。多くの場合、ネガティブな思考は感情的な反応にすぎず、現実とは異なることが多いです。
その後、ネガティブな思考をポジティブな言葉に置き換える練習をしましょう。たとえば、「自分は失敗する」と思った場合、「失敗から学べるチャンスがある」と変換してみると、新たな視点が得られますよ。
これらの方法を日常的に取り入れることで、ポジティブな習慣が身につき、より楽しい毎日を送れるようになります。この本が提案する小さな工夫を取り入れて、心の習慣を変えてみませんか？
お金の使い方を見直して人生を豊かに
日々の生活で「お金をどう使うか」というのは、意外に大きなテーマですよね。この本では、お金の使い方を消費・投資・浪費に分けて考え、それぞれの意味を明確にすることを提案しています。さらに、必要なものに喜んでお金を使うことで、心が豊かになり結果的に人生がうまく回るという考え方を示しています。それでは、お金との関わり方をどう変えればよいのか、具体的に見ていきましょう。
消費・投資・浪費を区別する重要性
お金の使い道を考える際、まず「消費」「投資」「浪費」の3つに分類してみましょう。この3つを正確に区別することで、お金を賢く使えるようになります。消費とは、生活に必要な支出のことです。例えば食費や家賃などですね。一方、投資は未来のための支出を指します。資格取得のための費用や、健康を維持するためのジム代がこれに該当します。
一方で、浪費とは必要のない無駄な出費を指します。割引商品を大量に買い込んで食材を無駄にしてしまったり、必要以上にギャンブルに使ったりする場合が当てはまります。この本では、浪費を減らし、投資に意識を向ける習慣を提案しています。お金を「何に使うか」をしっかり見極めることが、人生を豊かにする第一歩です。
必要なものに気持ちよくお金を使う
お金を使う際に「支出が減ってしまう」とネガティブに考えることはありませんか？この本では、必要なものにお金を使うときには、後悔や不安を抱くのではなく、「これで自分の生活が良くなる」と喜んで支払うことを勧めています。この考え方を取り入れると、精神的にも気持ちが軽くなりますよね。
例えば、家族の誕生日にプレゼントを贈る際、値段を気にして喜びを減らすよりも、「これで相手が喜んでくれる」と思うことで支払い自体が楽しみに変わります。また、自己投資にお金を使う場合も「これで自分の未来がより良くなる」という意識を持つと、気持ちよく支出ができるようになります。
お金の先にある価値を考える習慣
お金はただのツールであり、その先に何を得たいかが本当に重要です。この本では、お金を「空気のような存在」と例え、必要不可欠だが目的ではないと語っています。つまり、お金を使って得られる価値に目を向けることが大切だということです。
例えば、旅行にお金を使うとき、単なる出費ではなく「経験を得る投資」と捉えることで、支出が価値あるものに変わります。また、自己成長や家族の幸せを叶えるための費用は、浪費とは全く違うものですよね。このように、使ったお金の先にある価値を意識することで、毎日の支出にもポジティブな変化が訪れます。
コミュニケーション力を高める聞き上手の秘訣
人間関係を円滑にするうえで、話すスキルよりも聞くスキルのほうが重要です。この本では「アクティブリスニング」という手法を通じて、相手に信頼され、好感を持たれるコミュニケーションの技術を教えてくれます。基本は「8割聞いて2割話す」こと。さらに、共感や肯定をうまく組み込むコツを具体的に解説していますよ。以下で詳しく見ていきましょう。
8割聞いて2割話す！アクティブリスニングとは
アクティブリスニングは、相手の話を注意深く聞き、その内容を的確に理解して反応するスキルです。これを実践することで、相手は「自分の話がきちんと受け止められている」と感じ、自然と好感を抱きます。
具体的には、相手の言葉をそのまま繰り返すリフレクションが効果的です。たとえば「最近、映画を見るのにハマっていて」と話されたら、「映画が好きなんですね」と繰り返してみてください。シンプルな反応ですが、相手は安心感を覚え、さらに話を続けたくなるものです。
このスキルは特に初対面の相手や、会話が苦手な人との対話で役立ちます。余計なアドバイスや意見を差し挟まず、あくまで相手のペースに寄り添う姿勢が重要ですよ。
共感を示す相槌の技術
ただ「うん」「そうだね」と相槌を打つだけでは、相手に本当の共感を伝えることはできません。この本では、共感の表現として「なるほど」「そうなんですね」といった言葉を提案しています。これにより、相手の話を深く理解しようとする姿勢が伝わります。
また、相手が喜びや悲しみを話すときには、その感情に寄り添った相槌を意識すると良いでしょう。例えば、相手が嬉しい出来事を話したときには「それは素晴らしいですね！」と少し感情を込めることで、会話の雰囲気が一気に明るくなります。
逆に、ネガティブな話題のときには無理に励ますよりも「それは大変でしたね」と相手の感情を受け入れる反応が適しています。共感は言葉の選び方ひとつで効果が変わりますよ。
否定せずに相手の話を引き出すポイント
相手の話を引き出すには、否定や指摘を避けることが基本です。この本では、相手が自分の考えを自由に話せる環境を作る大切さを強調しています。会話の中で相手の発言を否定したり、「でも」「それは違う」と返答するのは避けましょう。
さらに、相手の話題に寄り添いながら、少しだけ深堀りする質問を挟むのも効果的です。「どうしてそう思ったんですか？」や「それはどんなところが楽しかったんですか？」と尋ねると、相手が気持ちよく話を続けやすくなります。
このようなコミュニケーションを日常的に実践することで、相手から信頼され、結果的に自分の人間関係も円滑になります。ぜひ試してみてくださいね！
朝と夜の習慣が未来を変える
毎日を充実させる鍵は、朝と夜の時間をどう使うかにあります。この本では、朝の手帳タイムや夜の癒し時間を活用することで、心を整え、効率よく行動するための具体的な方法が紹介されています。これらの習慣は、忙しい日々の中でも取り入れやすく、すぐに効果を実感できるものばかりです。以下に、実践的なアイデアを詳しく解説します。
毎朝3分の手帳タイムで人生をデザイン
朝の3分間を使って手帳に目標や予定を書き出す習慣は、1日の始まりを有意義にします。起きてすぐ手帳を開き、今日やるべきことをリストアップしましょう。このシンプルな行動が、時間の無駄を減らし、効率的な1日を作ります。
具体的には、短期目標と長期目標を手帳に記入し、その日やるべき具体的な行動を整理します。このプロセスにより、自分がどの方向に進んでいるのかが明確になり、モチベーションが高まりますよ。
また、この時間は「自分と向き合う時間」としても有効です。忙しい毎日の中で静かに自分の考えを整理することで、ストレスが軽減され、心がスッキリします。わずか3分間ですが、続けることで大きな変化をもたらします。
夜の癒し時間で心と体を整える
夜は1日の疲れを癒し、次の日への活力を蓄える時間です。本書では、ストレッチやアロマ、半身浴などの癒し習慣を提案しています。これらを取り入れることで、リラックスした気持ちで夜を過ごせますよ。
例えば、寝る前に背伸びや簡単なストレッチを行うと、血行が良くなり体が温まります。また、ラベンダーの香りのアロマやキャンドルを焚くことで、心を落ち着ける効果が期待できます。半身浴もおすすめで、ぬるめのお湯に浸かることで、体の疲れがじんわりと取れる感覚が得られるでしょう。
さらに、夜にスマートフォンやテレビを避けることも重要です。スクリーンの明かりは睡眠の質を下げると言われています。読書や日記を書く時間を作り、心穏やかに夜を過ごしてみてください。
ポジティブな気持ちで眠りにつく
眠る前の数分間は、1日の締めくくりにふさわしい時間にしましょう。本書では、寝る前に楽しかったことや感謝したいことを思い浮かべる習慣を推奨しています。このポジティブな思考が、良質な睡眠と翌朝の爽快な目覚めをもたらします。
ネガティブなことを思い返すと、その感情が次の日にも影響します。しかし、「今日は美味しいランチを食べられた」「友人と楽しい時間を過ごした」といった小さな幸せを振り返るだけで、心が軽くなりますよ。
また、就寝時間も重要です。22時から24時の「睡眠ゴールデンタイム」に眠る習慣をつけると、体の疲れがより効率的に取れます。このルーティンを取り入れて、より健康的で充実した毎日を過ごしてみませんか？
優先度を見極めて行動をシンプルに
現代の忙しい生活では、すべてのタスクを完璧にこなそうとするとストレスが増えるだけですよね。この本では、行動を決める基準として「緊急度ではなく重要度」に注目することを推奨しています。さらに、迷ったときには一旦その決断を保留することで、シンプルで後悔の少ない人生を送る方法が解説されています。以下で、その実践方法を具体的に見ていきましょう。
緊急ではなく重要なことに集中する
日々のタスクをこなす際、期限が差し迫った「緊急なこと」に目を奪われがちですよね。しかし、この本では、「緊急ではないが重要なこと」を優先することが大切だと述べています。これには、健康維持のための運動やスキルアップのための学習などが含まれます。
たとえば、短期的な成果を求めて仕事の締め切りに追われるだけでは、長期的な成長が停滞してしまうことがあります。一方で、少しずつ自己成長に投資する時間を確保することで、未来の自分に大きなリターンをもたらしますよね。
この考え方を実践するために、タスクを「緊急度」と「重要度」の軸でマトリクスに分ける方法が効果的です。これにより、本当に注力すべきタスクを選び取る目が養われます。
迷ったら1日寝かせる習慣のメリット
大きな決断を迫られたとき、即断即決が必ずしも最善ではありません。この本では、迷ったときは一旦決断を保留し、1日寝かせて翌日再び考える習慣を提案しています。このシンプルな方法が、失敗や後悔を大幅に減らすカギとなるのです。
人は感情に左右されやすく、特に疲れているときやストレスが高いときには、冷静さを欠いた判断をしがちです。しかし、一晩時間を置くことで、感情が落ち着き、物事をより客観的に捉えることができるようになります。
さらに、翌日になると新しい情報や視点が浮かび上がることも多いですよね。焦らずに決断を見送ることで、選択肢が明確になり、納得のいく結果が得られる可能性が高まります。
無駄を減らし、行動をスムーズにするコツ
日々の生活で感じる「無駄」は、実はタスクの整理が不十分であることが原因かもしれません。この本では、優先度に基づいてタスクを選び抜くことで、無駄な行動を減らし、スムーズに日々を過ごす方法が紹介されています。
その一例として、「やらないことリスト」を作る方法があります。これは、重要でないタスクや自分にとって意味のない習慣をあらかじめ排除しておくアイデアです。これにより、時間とエネルギーを本当に必要なことに集中できますよね。
また、タスクの締め切りやスケジュールを明確にしておくことも重要です。「次に何をするべきか」が常に明確であると、余計な迷いやストレスが軽減され、行動がスムーズになります。このシンプルな工夫を取り入れることで、充実感のある毎日を手に入れてみませんか？
小さな習慣が未来を変える方法を学ぼう
今回の記事では、なぜかうまくいく人の秘密の習慣について解説しました。この記事のポイントをまとめました。最後におさらいしましょう。
- 毎日少しずつ成長を目指す習慣を身につける
- ポジティブな言葉を使い、ネガティブ思考を変える
- お金や時間の使い方を見直し、優先度を明確にする
本書の提案は、誰でもすぐに実践できる具体的なアイデアばかりです。小さな行動を続けるだけで人生が好転しますよね。ぜひ、本書を手に取り、今日からあなたも「なぜかうまくいく人」の仲間入りを目指してみてください。
ブログランキングに参加しています。バナークリックで応援をお願いします！
