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『入社1年目から差がついていた! お金が貯まる人は何が違うのか?』要約|お金が貯まる人の習慣

本の基本情報

『入社1年目から差がついていた! お金が貯まる人は何が違うのか?』要約|お金が貯まる人の習慣
ジャンル 金融・ファイナンス
著者 工藤将太郎
出版社 すばる舎
出版日 2017年04月15日
評価
総合
4.5
革新性
4.8
明瞭性
4.7
応用性
4.0

著者プロフィール

工藤将太郎

株式会社クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長。
1983年、大分県生まれ。日本生命入社後、外資系金融機関(証券・銀行・投資顧問)や、私立大学を中心とした学校法人の確定拠出年金や、弔慰金制度などの福利厚生制度の構築に従事。企業の人事部だけでなく、財務部や各営業セクションとのRM(リレーションシップマネジメント)に注力する。
その中で、「なぜ日本人は生命保険ばかりに頼るのか?」という疑問を持ち、不動産投資や海外投資などの生命保険以外の将来対策を実践。一人ひとりに適した、本当のクライアント目線で金融商品を提供したいと考え、トータルファイナンシャルプランニングをおこなう株式会社クレア・ライフ・パートナーズを設立。
自身も会社員時代に浪費グセがあったが、やりたいことを我慢せずに勝手にお金が貯まる「自動貯蓄」に取り組み、約1,400万円の貯蓄に成功。その貯蓄で、29歳のときに念願だった妻との世界一周旅行を達成。
クライアントのよき兄貴的な存在として、的確なライフプランの設計とアドバイスで、やりたいことのためにお金を貯める楽しさを伝えている。
「自動貯蓄」をはじめとするお金が貯まるノウハウを伝授する一方、1ジャンルに偏らない、さまざまな金融商品を知ることの大切さを伝え続け、多くのお金が貯まらない20代、30代を、「お金が貯まる人」に変えてきた実績を持つ。
著書には『30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術』(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

https://www.amazon.co.jp/%E5%85%A5%E7%A4%BE1%E5%B9%B4%E7%9B%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E5%B7%AE%E3%81%8C%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F-%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%8C%E8%B2%AF%E3%81%BE%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8C%E9%81%95%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%8B-%E5%B7%A5%E8%97%A4-%E5%B0%86%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4799105728

本書の要点

  • 給与やボーナスが入ったら自動送金サービスを利用して事前に貯金用口座にお金を移すことで、意志の力に頼らずにお金を貯める仕組みを作る。
  • 家賃を除いた3大支出項目(例:食費、交通費、通信費)を把握し、それぞれの支出を見直すことで無駄遣いを減らす。
  • ポイントカードを必要以上に持つと浪費の原因になるため、利用頻度の高い店のカードだけに絞り、余計な買い物を防ぐ。
  • 「お金がない」を口癖にせず、チャンスを逃さないようにすることで、仕事や人間関係の幅を広げる。
  • 少額から始められる資産運用を早めに開始し、福利効果を活用することで、長期的に効率よく資産を増やす。

『入社1年目から差がついていた!お金が貯まる人は何が違うのか?』の要約で学ぶ貯蓄術

お金が貯まる人になるには、自分の意志に頼らず、仕組みを整えることが大切です。具体的な行動として、自動送金を使った貯金方法があります。この仕組みを作るだけで、誰でも自然にお金を貯められるようになりますよ。以下で詳しく解説しますね。

自動送金で貯金を習慣化するコツ

貯金を成功させるために、最初に取り組みたいのが「自動送金の設定」です。給料が振り込まれるたびに一定額を貯金用口座に移動させる仕組みを作りましょう。具体的には、給与日直後に銀行の自動送金サービスを利用して、毎月一定額を別の口座に送る設定をします。これにより、自分の意志の強さに関係なく貯金が継続できますよ。

また、貯金額の目安としては「月収の10%」がおすすめです。たとえば、月収30万円なら3万円を設定すると無理がありません。この金額なら生活に支障をきたすことなく、年間で36万円の貯金が可能になります。

貯金初心者にとっては、この方法がとても効果的です。手間がかからず自然と貯まる仕組みを活用することで、貯金のハードルがぐっと下がりますよ。

意志に頼らず仕組みを作るメリット

貯金が続かない原因の多くは「意志の弱さ」と言われています。ですが、この方法では意思の力に頼らないため、挫折しにくいのが最大の魅力です。給与が振り込まれるたびに自動で貯金が行われるので、意識せずとも貯金が増えていきます。

さらに、この仕組みを使えば、ストレスが大幅に軽減されます。お金を貯めようと無理に切り詰めたり、支出を管理したりする手間が省けるのです。結果として、楽しく貯金生活を送れるようになります。

効果的な貯金額の決め方

貯金を始める際に悩むのが、毎月どれくらいの金額を貯金に回せばいいのかという点です。一般的には「月収の10%」が基準とされています。これなら、収入に見合った金額で無理なく貯金を進められますよ。

たとえば、月収20万円の人なら2万円、月収50万円の人なら5万円を設定するのが理想的です。貯金に慣れてきたら、ボーナスの一部を貯金に回すなど、さらに額を増やすことも検討してみてください。

貯金額を決める際は、自分のライフスタイルに合った金額を選ぶことが大切です。無理なく続けられる金額で、将来への備えを少しずつ積み上げていきましょう。

支出を把握して無駄遣いを減らす方法

お金を貯めるためには、まず支出の現状を知ることが重要です。特に、家賃以外の3大支出項目に着目することで、無駄遣いを明確にできます。以下でその具体的な方法を詳しく説明しますよ。

支出項目を特定して節約を目指す

貯金を成功させる第一歩は、自分が何にお金を使っているのかを明確にすることです。3大支出項目とは、食費や交通費、通信費など、毎月の生活費の中で特に大きな割合を占める支出のことです。これを洗い出すことで、節約の優先順位が分かります。

たとえば、毎月の食費が予想以上に多い場合は、外食を控えたり、作り置きを活用したりする方法が有効です。また、通信費が大きい場合は、スマホのプランを見直すだけで大きな効果が得られることもあります。このように、自分の支出を知るだけで効率的にお金を節約できますよ。

費用を振り返り無駄を発見する

支出をコントロールするには、毎月の出費を振り返る習慣を持つことが大切です。特に、普段より多く使った項目に注目して、その原因を考えることが重要です。たとえば、食費が増えた月は外食が多かった可能性があります。翌月は外食の回数を減らす目標を立てると、自然と無駄遣いが減ります。

振り返りの際は、全ての支出を細かく記録する必要はありません。大きな3つの項目だけを把握すれば十分です。この方法なら時間をかけずに支出管理ができますし、ストレスも少ないですよね。

家計簿なしでも簡単に管理する

支出を管理するために家計簿をつける必要はありません。多くの人にとって、家計簿を続けるのはハードルが高いですよね。その代わりに、3大支出項目をざっくりと把握する方法がおすすめです。

毎月、特定の支出項目だけをチェックするだけで、何が無駄だったのかが見えてきます。このシンプルな方法なら、忙しい人でも手軽に支出管理を始められますよ。結果として、無理せずお金を貯める環境が整うのです。

ポイントカードを賢く選ぶ秘訣

ポイントカードは便利なようで、浪費の原因になることもあります。無駄遣いを防ぐには、必要なカードだけを選び、本当に得になる使い方を知ることが大切です。以下で詳しく解説しますね。

ポイントカードが浪費を招く理由

ポイントカードには、実はお金を使わせる巧妙な仕組みが隠れています。たとえば「ポイント5倍デー」といった特典につられて、本来必要のない商品まで購入してしまった経験はありませんか?また、あと少しで特典がもらえるという状況では、予定外の買い物をすることもありますよね。

さらに、ポイントカードが多いと財布が膨らみ管理が面倒になります。その結果、どのカードにポイントがたまっているか把握しづらくなり、せっかくの特典を無駄にしてしまう可能性も高まります。

このように、ポイントカードは一見お得に見えても、使い方次第で大きな損失を招くことがあるんです。本当に必要なものにだけお金を使うためには、ポイントカードを適切に活用する知識が欠かせません。

必要なカードだけに絞るコツ

ポイントカードを必要以上に持つと、浪費の原因になりやすいです。そのため、普段からよく利用するお店やサービスのカードだけを持つようにすると良いでしょう。具体的には、週に1回以上行くスーパーやドラッグストア、家電量販店などに絞ると無駄がありません。

また、新しいカードを作るときは、「本当に必要か」を考えてみてください。その場の営業トークに押されて作ったカードが、後々使わなくなることは少なくありません。作る前に利用頻度を想像し、長期的に得られるメリットを考えることが重要です。

不要なカードを整理するのも効果的です。使っていないカードは解約したり、財布から取り出したりするだけで、無駄な買い物を防ぐきっかけになりますよ。

ポイントを有効活用する方法

ポイントを効果的に活用するには、特典を最大限に生かせるタイミングで使うのがコツです。たとえば、セール期間中や高額商品を購入する際に使えば、実質的な割引率が高まります。また、ポイント期限を確認し、有効期限内に計画的に使うことも重要です。

さらに、特典に縛られず、あくまで必要なものを買うというスタンスを保つことがポイントです。ポイントがたまることを目的に買い物をするのではなく、日常的な支出を効率よく管理する手段として活用するのがベストです。

ポイントカードを正しく使えば、生活費の節約に役立ちます。しかし、使い方を間違えると浪費につながるため、適切な運用を心掛けてくださいね。

お金の使い方で人生を豊かにする方法

お金を貯めることは大切ですが、使い方にも注目することで人生がさらに豊かになります。特に、人間関係や自己成長に役立つ使い方は、未来への投資にもつながりますよ。以下でその秘訣を詳しくお伝えします。

「お金がない」を口癖にしない意識

「お金がない」という言葉をつい口にしてしまう人は多いですよね。しかし、この口癖は周囲に悪い印象を与え、思わぬ機会損失を招いてしまいます。たとえば、同僚や上司から飲み会に誘われた際に「お金がない」と答えると、次から誘われにくくなるかもしれません。これでは、仕事の相談や人脈を広げるチャンスを逃してしまいますよね。

もちろん、全ての誘いに応じる必要はありません。ただ、「今日は予定があるので」や「また次回お願いします」のようなポジティブな断り方を心がけるだけで、関係性を損ねずに済みます。結果として、より多くのチャンスが巡ってくる可能性が高まりますよ。

また、「お金がない」と頻繁に言うことで、自分自身にも「経済的に困っている」というイメージが刷り込まれるリスクがあります。このようなネガティブな自己暗示を避けるためにも、ポジティブな表現を選びたいですね。

自分へのご褒美でストレスを軽減

お金を貯めるために、必要以上に節約していませんか?頑張りすぎるとストレスが溜まり、かえって浪費につながる可能性があります。そこでおすすめなのが、自分へのご褒美を用意することです。たとえば、仕事を頑張った月には好きなスイーツを買ったり、小さな贅沢を楽しんだりしてみてください。

ご褒美には、自分のモチベーションを高める効果があります。貯金だけに意識を集中させるよりも、適度に自分を甘やかす時間を作ることで、無理なく長期的な目標に向かって進めますよ。

重要なのは、「自分にとって本当に価値がある」と感じられる使い方をすることです。心が満たされる使い方をすれば、ストレスも軽減され、次の目標に向かうエネルギーが生まれます。

思い出や経験にお金を使う価値

お金の使い道として、形のあるものだけではなく経験に投資することも検討してみてください。たとえば、友達と旅行に行ったり、趣味のワークショップに参加したりすると、その体験は一生の思い出になります。形に残る物と違い、経験は人間関係や自己成長を促す効果がありますよね。

また、旅行や新しい挑戦を通じて得られる気づきや感動は、その後の生活をより豊かにします。これらの経験は、物にはない価値を提供してくれます。実際に行動することで得られる「体験の記憶」は、未来のあなたを支えてくれる大切な財産です。

こうした経験にお金を使うことは、短期的な満足感だけでなく、長期的な成長や幸せにもつながります。貯金と同じくらい、経験への投資も意識してみましょう。

初心者におすすめの資産運用の始め方

資産運用は、まとまったお金がなくても始められる時代です。特に初心者でも手軽に始められる方法が多くあります。少額投資や福利効果を活用して、資産を効率よく増やしましょう。以下で詳しく解説します。

少額から始められる投資信託

資産運用というと難しいイメージがあるかもしれませんが、実は少額から始められる方法もたくさんあります。たとえば、月500円や1000円から積み立てが可能な投資信託です。これなら学生や新社会人でも気軽に取り組めますよね。

銀行預金にお金を置いておくだけでは、ほとんど増えません。ですが、少額投資信託なら運用益を期待できます。投資信託は専門家が運用する仕組みなので、自分で細かい運用を考える必要がなく、初心者にとって安心です。

また、長期間コツコツ続けることで、少額でも大きな成果が得られるのが魅力です。まずは無理のない金額で始めて、運用に慣れることを目標にしましょう。

福利効果で資産を増やすコツ

福利効果は、資産運用を成功させるカギです。これは、運用で得た利益を再び投資に回すことで、資産が雪だるま式に増えていく仕組みです。具体例を挙げると、元本が100万円で年利10%の運用を行った場合、1年目の利益10万円を元本に加え、翌年は110万円を元に運用します。このサイクルを繰り返すことで、時間が経つほど運用益が膨らみます。

単利運用では、元本が一定のままなので利益が平坦ですが、福利運用では利益が加速度的に増加します。そのため、運用を早く始めるほど大きな効果が得られますよね。

また、福利効果を最大化するためには、長期運用が欠かせません。短期間で大きなリターンを狙うのではなく、じっくりと資産を育てる姿勢が大切です。これが資産運用の成功の秘訣です。

銀行預金だけに頼らない理由

多くの人が、資産運用というと銀行預金をイメージするかもしれません。しかし、現在の普通預金の金利はごくわずかです。たとえば、100万円を預けても1年で得られる利息は10円程度です。この金額では、物価の上昇にすら追いつけませんよね。

一方、投資信託や他の資産運用手段を活用すれば、より高い利回りを目指せます。もちろんリスクも伴いますが、長期的な視点で取り組めば、そのリスクを抑えることが可能です。

銀行預金は安全性が高いですが、資産を効率的に増やすためには他の選択肢も検討するべきです。運用のバランスを考えながら、賢くお金を働かせましょう。

お金を貯める具体的な方法を学ぼう

今回の記事では、入社1年目から差がついていたお金が貯まる人は何が違うのかについて解説しました。この記事のポイントをまとめました、最後におさらいしましょう。

  • 自動送金で無意識に貯金を増やす
  • 支出を管理して無駄遣いを減らす
  • ポイントカードを活用し過ぎない
  • 自分へのご褒美でモチベーションを保つ
  • 少額投資信託で資産運用を始める

これらを実践すれば、無理なく貯金を増やし、効率的なお金の使い方が身に付きます。あなたも今日から試してみてくださいね。本書にはさらに詳しい方法が紹介されています。ぜひ手に取って、自分に合った貯金方法を見つけてください。


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