本の基本情報
著者プロフィール
有川真由美
鹿児島県姶良(あいら)市出身。台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。著書に、ベストセラーとなった『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』『30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)』『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(以上、PHP研究所)や、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』(幻冬舎)、『感情に振りまわされない――働く女(ひと)のお金のルール』(きずな出版)等がある。
https://www.php.co.jp/fun/people/person.php?name=%E6%9C%89%E5%B7%9D%E7%9C%9F%E7%94%B1%E7%BE%8E
本書の要点
- 話しかけたくなる人は、笑顔で目を合わせ、相手に興味を持っていることを伝える。無表情や視線を避けると、話しかけにくい印象を与える。
- 欠点を隠さずさらけ出すことで、相手に親しみやすさを感じさせる。完璧すぎる人よりも、隙のある人が好かれやすい。
- 自分からも積極的に話しかけることが大切。ほとんどの人は話しかけてほしいと思っているため、話しかける行為自体が好印象を与える。
- コミュニケーションでは、相手の感情に寄り添い、肯定的な返答を心がけることで、相手が安心しやすくなり、好感度が高まる。
- 自分の情報はオープンにするが、お金や恋愛、家庭の話題など、相手の感情を逆撫でしやすいトピックは避ける。
なぜか話しかけたくなる人とは?本の要約で学ぶ好印象の秘訣
話しかけたくなる人とならない人の違いは、実は簡単な行動や態度の違いによって決まるのです。笑顔や視線、さらにはちょっとしたコミュニケーションの工夫が、人から話しかけたくなるかどうかに大きく影響します。この記事では、本の要約を通じてその秘訣を具体的に紹介します。以下の3つの要素に注目すれば、誰でも「話しかけたくなる人」になれますよ。
話しかけられやすい人の特徴
話しかけられやすい人は、周囲に安心感を与えることが重要です。その一つが「笑顔」です。笑顔は相手にリラックスした印象を与え、話しかける敷居を低くしてくれます。誰でも、無表情な人より笑顔の人に親しみを感じますよね。
また、視線をしっかり合わせることも大切です。相手と目を合わせることで「あなたに興味があります」というメッセージが伝わり、距離が縮まります。ただし、目を合わせることに緊張する場合は、相手の鼻や顎のあたりを見るだけでも効果的です。こうした小さな行動の積み重ねが、自然と話しかけたくなる雰囲気を作り出すのです。
話しかけにくい人に共通する問題点
話しかけにくい人に共通して見られるのは、無表情や目を合わせない態度です。これらの行動は、周囲に「話しかけないでほしい」という無意識のメッセージを送ってしまいます。たとえば、職場で同僚が自分には相談してこないと感じる人は、無表情や冷たい視線を送っているかもしれません。
さらに、怒りっぽい態度や批判的な言動も、他人から距離を置かれる原因です。これでは、自然と周りの人が話しかけにくくなってしまいます。改善するには、自分の表情や態度を少しだけ意識して、リラックスした雰囲気を心がけることが大切です。
第一印象を変えるための基本的なステップ
第一印象はほんの数秒で決まります。そのため、最初に見せる表情や態度が非常に重要です。まず、いつもより少し大きめの笑顔を心がけましょう。大げさに感じるかもしれませんが、それが相手に与える影響は大きいです。笑顔は「私は友好的です」というメッセージを自然に伝えます。
さらに、目を合わせることを意識することで、相手はあなたに興味を持ってもらっていると感じます。会話の最初から目をそらすと、相手は「この人は私に興味がないのかもしれない」と感じてしまいます。
目を合わせるのが苦手な場合は、練習が効果的です。少しずつ視線を合わせる時間を増やしていくことで、徐々に慣れてきますよ。
笑顔と視線の力で話しかけられる人に
人に話しかけたくなる要素の一つは、笑顔と視線です。これらは簡単に取り入れられるものですが、実践できていない人も多いです。笑顔と視線は、相手に安心感や親近感を与え、「この人と話したい」と思わせます。それだけでなく、無意識のうちに相手を引き寄せる効果もあります。では、具体的にどのような笑顔や視線が効果的なのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
笑顔が相手に与える安心感
笑顔は、相手に対する友好的なメッセージを最もシンプルに伝える手段です。笑顔を見ると、誰もが安心感や親しみを感じます。笑顔でいることで、あなた自身がリラックスしている印象を与え、周囲にもその安心感が伝わります。
また、笑顔には「怒っていない」「話を受け入れている」という意味も含まれています。たとえば、初対面の相手でも、笑顔で迎えることで最初の壁を簡単に崩すことができます。これはビジネスの場でも同様で、緊張した場面でも笑顔を忘れずにいると、その場の空気が和らぎますよ。
一方で、無表情や曖昧な笑顔は逆効果です。笑顔を作るときは、少し大げさなくらいがちょうど良いと言われています。人は笑顔に引き寄せられる性質があるため、笑顔でいることが「話しかけやすい人」を作る第一歩です。
目を合わせることで生まれる親近感
目を合わせることは、「あなたに興味がありますよ」というサインになります。視線を避けると、相手に冷たい印象を与えたり、「話しかけてほしくないのかな」と感じさせる原因になりますよね。
日常生活でも、話をしているときに目が合う相手の方が親近感を覚えることが多いです。目を合わせることで、お互いの間に距離がなくなり、自然な会話の流れが生まれます。反対に、目を合わさない人には距離を感じることが多く、会話がぎこちなくなることも少なくありません。
しかし、目を合わせるのが苦手という人も多いです。そんな時は、相手の目の代わりに鼻や顎あたりを見ることで、視線を合わせているように見せることができます。これなら、自然に見えながらも、相手に安心感を与えられます。
目を合わせるのが苦手な人への対策
視線を合わせるのが苦手な人にとって、直視するのはプレッシャーになりますよね。特に初対面の相手や、緊張する場面では視線をそらしてしまいがちです。ですが、目を合わせないと「自分に興味がないのかな」と誤解される可能性もあります。
目を合わせるのが難しい場合は、視線の代わりに相手の顔の他の部分に目を向けるというテクニックを使いましょう。鼻や顎のあたりを見ることで、相手には視線を合わせているように感じさせます。また、目を合わせる時間を短くして、適度に目をそらす方法もあります。
視線は相手に対する関心の表れですが、無理に合わせすぎると緊張感が高まり逆効果になることも。リラックスしながら自然なタイミングで視線を交わすことが大切です。視線が合うことで、お互いに安心して会話を楽しめるようになりますよ。
欠点をさらけ出して親しみやすさを演出
人は完璧な人よりも、どこか欠点のある人に親しみを感じるものです。欠点をさらけ出すことは、むしろ「隙」となり、相手が気軽に話しかけやすい状況を生み出します。この記事でも紹介しているように、完璧を目指す必要はありません。むしろ、欠点を認め、それを自然体で見せることで、相手はあなたに対してリラックスした印象を抱くのです。次に、この考え方を実際の場面でどう活かすかを詳しく解説していきます。
完璧な人が好かれにくい理由
完璧な人を目の前にすると、多くの人が「自分には無理だ」「話しかけても理解されなそう」と感じるものです。高い学歴、完璧な外見、そして完璧なスキルを持っている人は、他人から見ると「隙がない」と思われ、距離を置かれることがあります。実際に、超エリートや完璧なビジネスパーソンが周囲から敬遠されるのも、そうした心理が働いているからです。
たとえば、プーさんを想像してみましょう。彼のぽっちゃりした体型は「欠点」ですが、その隙があることで多くの人から愛されています。もし、プーさんがシックスパックの筋肉質だったら、同じような可愛らしさや親しみは感じられないでしょう。このように、欠点を持つことで相手は「この人なら話しかけやすいかも」と思ってくれるのです。
隙があることで親近感が生まれる
欠点は「隙」であり、そこに親近感を感じさせる効果があります。完璧すぎる人には「自分には関係ない」と感じてしまいますが、どこか人間らしさや不完全な部分が見えると、相手に共感や安心感を与えます。話しかけやすい人になるためには、自分の欠点を隠すのではなく、少し見せることが効果的です。
欠点をさらけ出すことで、「この人は自分と同じように悩んでいるんだ」と思ってもらえます。これは、友達や同僚との会話の中でも大切です。相手が自分の弱さや欠点に共感してくれることで、深い信頼関係が築かれるからです。ですので、無理に完璧を装う必要はなく、自然体でいることが大事ですよ。
お笑い芸人に学ぶ欠点の魅力
お笑い芸人は、自分の欠点を笑いに変えることで、観客から大きな共感を得ています。彼らは、自分の弱点や失敗談を披露することで、観客の笑いを誘い、親近感を生み出しています。このような「欠点を笑いに変える技術」は、日常生活でも応用できるものです。
たとえば、失敗したり恥をかいたりした場面でも、それをユーモアとして受け流すことで、相手から「この人は明るくてポジティブだ」と思われます。欠点を武器にして、人間味あふれる存在になることで、周囲の人々との距離が縮まり、自然と話しかけられる存在になります。
自分から話しかける勇気が大切
話しかけられることを期待して待っているだけでは、なかなか結果は得られません。実は、自分から積極的に話しかけることが、話しかけられやすい人になる大きなカギなのです。人は基本的に、誰かに話しかけてほしいと思っていますが、なかなかその一歩を踏み出せないものです。だからこそ、あなたが話しかける側に回ることで、相手との距離が一気に縮まります。次に、自分から話しかける勇気を持つためのコツを詳しく見ていきましょう。
話しかける人こそ話しかけられる人
自分から話しかける人が、実際には最も話しかけられやすい人です。多くの人は、「自分に話しかけてほしい」と思っていますが、自分から行動に移すことに不安を感じているため、実際に話しかけてくれる人を待っています。ここで、あなたが話しかける側になれば、自然と相手も心を開きやすくなります。
心理学でもよく言われるように、誰かに親切にしたり話しかけたりすると、その相手も同じように返そうとする傾向があります。つまり、あなたが先に行動することで、相手はあなたに対しても積極的に接してくれるのです。実際、職場や学校などで、話しかけてくれる人が周りから自然と好かれているのもこのためです。待つだけではなく、自ら一歩を踏み出すことで、人間関係が大きく変わりますよ。
話しかけるきっかけを作る方法
「話しかけたいけど、何を話せばいいのかわからない」という悩みは多くの人が持っています。しかし、話題は意外と身近にあります。大切なのは、相手に対するちょっとした気づきを言葉にすることです。たとえば、相手が素敵なコートを着ていたら「そのコート、素敵ですね」と一言添えるだけで、自然な会話のきっかけが生まれます。
また、相手の最近の変化に気づいて声をかけるのも効果的です。「最近忙しそうですね」や「その新しい髪型、似合っていますよ」など、日常の些細な変化に気づくことで、相手は「自分のことを気にかけてくれているんだ」と感じ、親しみが生まれます。このように、話しかけるきっかけは日常の中にたくさんありますよ。
誰でもできる!褒めるコミュニケーション
褒め言葉は、誰にでも簡単に使えるコミュニケーションのツールです。相手の良いところを見つけ、それを素直に言葉にすることで、相手は嬉しく感じます。そして、褒められると自然とその相手に対してもポジティブな感情が生まれ、好印象を持つようになります。
特に難しいことは必要ありません。たとえば、相手の持ち物や外見、行動などを褒めるのが効果的です。「そのバッグ、使いやすそうですね」「いつも明るくて、元気がもらえます」といった言葉を添えるだけで、相手との距離がぐっと近づきます。褒めることに少し照れを感じるかもしれませんが、相手の良いところを見つけて伝える習慣をつければ、自然と会話が弾むようになりますよ。
話しかけられやすい人の会話術
話しかけられるためには、相手が話しやすいと思えるような会話スキルが欠かせません。ただ単に話すだけではなく、相手に共感しながら進めていくことが大切です。相手の感情に寄り添い、肯定的にリアクションすることで、相手は安心し、あなたとの会話をもっと続けたいと思うようになります。ここでは、相手の気持ちに寄り添う返答の仕方や、適切な相槌の打ち方について解説していきます。
相手の感情に寄り添う返答の重要性
人は、自分の感情を理解してくれる相手に対して、強い親近感や信頼感を抱きます。そのため、話しかけられる人は、ただ話を聞くだけでなく、相手の感情に寄り添う返答を心がける必要があります。たとえば、相手が「今日は仕事で失敗して落ち込んでいる」と話した場合、「それは大変だったね」と相手の感情に共感することが効果的です。
感情を汲み取った返答をすることで、相手は「自分を理解してもらえた」と感じ、会話がスムーズに進みます。逆に、相手の感情を無視したまま話を進めると、相手は「この人には自分のことを話しても意味がない」と思ってしまい、距離を感じることになります。このように、相手の気持ちに寄り添うことが、会話を続けやすくする秘訣です。
肯定的な相槌で会話を広げるコツ
話を聞いているときに、ただ「うんうん」と頷くだけでは、相手に十分な共感を示すことはできません。肯定的な相槌を使うことで、相手は自分の話に興味を持たれていると感じ、さらに話を広げることができます。具体的には、相手の話に応じて「そうですね」「それ、わかります!」など、少し感情を込めた相槌を打つことが大切です。
また、相槌を打つ際には、トーンや声の大きさにも工夫が必要です。同じ「そうですね」でも、無感情な声で言うのと、感情を込めて言うのでは、相手に与える印象が大きく異なります。特に、相手が楽しそうに話している場合は、こちらも少しリアクションを大きめにすることで、会話が弾むことが多いです。お笑い芸人が大きなリアクションを取るのも、人々の共感を得やすくするためのテクニックの一つです。
ゆっくり話すことで伝わる信頼感
早口で話すと、相手に焦りや緊張感を与えてしまうことがあります。特に、研究職やオタク気質の人は、頭の回転が速いため、自然と話すスピードも速くなりがちです。しかし、会話のテンポが速いと、相手は話を理解する余裕を持てなくなり、結果として会話が浅くなってしまいます。
そこで、あえてゆっくりと話すことを意識してみましょう。ゆっくり話すことで、相手が自分の話をしっかりと受け止めてくれていると感じ、安心感が生まれます。また、ゆったりとした話し方は、自信や落ち着きを示し、相手に対する信頼感を高める効果もあります。焦らず、リズムよく話を進めることで、相手との信頼関係が深まりますよ。
話しかけたくない印象を避けるための注意点
話しかけられにくい原因の一つには、知らず知らずのうちに発している「話しかけないでオーラ」があります。たとえ本人にそのつもりがなくても、無表情や批判的な言動が周囲に不快感を与え、結果として人を遠ざけてしまうことがあるのです。ここでは、無意識のうちに話しかけたくない印象を与えてしまう行動と、その改善策について解説します。特に、批判やネガティブな発言は避け、よりポジティブなコミュニケーションを心がけることで、他者との関係がぐっと近づくでしょう。
批判的な話し方は避けるべき
批判的な態度やネガティブな発言は、相手に悪い印象を与えがちです。たとえば、会話の中で「このテレビ番組は全然面白くないよね」といった発言を繰り返すと、相手はあなたが普段から物事を否定的に見ていると思ってしまうかもしれません。それが続くと、「この人は自分のことも批判しているのではないか」と感じ、次第に話しかけにくくなるでしょう。
また、仕事や日常生活で上司や同僚のミスを批判する場面も同様です。相手がその場にいなくても、批判を聞いた人は「自分も陰で悪く言われているのでは?」と不安になることがあります。批判的な言葉が他者に与える影響を理解し、できるだけポジティブな視点で物事を語るように意識することが大切です。
ネガティブな発言が与える影響
ネガティブな発言は、周囲に悪い空気を広げ、話しかけられにくい原因になります。感情は伝染しやすいため、あなたが暗い話題やネガティブな話をしていると、相手もその影響を受けてしまいます。これは、無意識のうちに発している態度や言葉遣いによるものです。例えば、「疲れた」「今日はついてない」といった言葉を頻繁に使っていると、周囲も同じような気分になり、楽しい会話が続かなくなるのです。
ネガティブな発言を減らし、前向きな言葉を選ぶことで、相手との会話が弾みやすくなります。「今日はうまくいかなかったけれど、次は頑張ろう!」というように、ポジティブな表現に変換することで、相手に良い影響を与え、自分も明るい気分になれるはずです。
話す内容の線引きが重要な理由
日常会話では、話題の選び方にも気をつける必要があります。特にお金や恋愛、家庭の事情など、デリケートな話題は避けるのが賢明です。たとえば、「今まで何人と付き合ったことがある?」や「どれくらい貯金している?」といった質問は、相手に不快感を与えたり、コンプレックスを刺激する原因になります。
こうした話題は、相手の過去の経験や個人的な悩みに触れることになるため、会話がぎくしゃくするリスクがあります。会話を楽しむためには、相手が話しやすいテーマを選び、深い部分に踏み込まないように注意しましょう。特に、まだ親しい間柄ではない相手との会話では、このような線引きを意識することが大切です。
話しかけられやすくなるために大切なポイント
今回の記事では、なぜか話しかけたくなる人、ならない人について解説しました。この記事のポイントをまとめました、最後におさらいしましょう。
- 笑顔を絶やさず、相手に安心感を与える
- 自分から積極的に話しかける勇気を持つ
- 批判的な言葉は避け、肯定的なコミュニケーションを心がける
これらのポイントを押さえることで、周囲から話しかけられやすくなり、対人関係が良好になります。ぜひ、日常で意識しながら実践してみてください。この本を読めば、誰でも話しかけられやすい人に変われますよ。
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