本の基本情報
著者プロフィール
種市勝覺
風水コンサルタント、密教風水カウンセラー。
https://www.wave-publishers.co.jp/books/9784866212166/
1977年東京生まれ。大学の卒業と同時期に、風水の考え方を学ぶとともに、空海密教の修行を行う。滝行・護摩行などの伝授を受け、2009年9月に四度加行(しどけぎょう)を終え、2010年12月には伝法灌頂(でんぽうかんじょう)に入檀。密教の阿闍梨となる。
現在は「財・体・心の流れを整える」を軸に、風水コンサルタント・密教風水カウンセラーとして活動。「お金・健康・心・時間・人間関係」などの分野で意識の変容をもたらす会員制度『風水cafeジンカイト』を主宰し、独自の手法を用いたカウンセリング・コンサルテーション・社員研修・各種セミナー・出張鑑定などを精力的に行っている。
著書に『口ぐせ、思いぐせ、行動ぐせを変えるだけの密教メソッドで「最強運の人生」を手に入れる!』(扶桑社)、『自分を変える「身口意」の法則』(フォレスト出版)、『感情を整える片づけ』(アチーブメント出版)、『ここに気づけば、もうお金には困らない』(サンマーク出版)がある。
本書の要点
- 怒りの原因は外的な要因ではなく、自分の思考習慣や捉え方にあるため、自分の感情のコントロールを意識することが大切です。
- 自力(自分でコントロールできること)と他力(自分ではどうにもできないこと)を区別し、自分がコントロールできる部分に集中することで、ストレスやイライラを軽減できます。
- 心の枠を広げ、予想外の出来事を「面白いことが起こった」と捉えることで、ポジティブな反応に変え、感情の乱れを抑えることができます。
- 他人に対する期待を捨て、自分の視点を柔軟にすることで、他人の行動に対してイライラせず、冷静に対応する力を身につけます。
- 自分ファーストでわがままに生きることによって、自尊心を育て、周囲の出来事に振り回されずに、自分の心を安定させることができます。
怒りの原因を理解することが第一歩
怒りの原因を理解することが、感情をコントロールするための第一歩です。怒りは単なる感情の反応ではなく、自分の思考習慣や期待が影響していることが多いですよね。他人の行動に振り回されずに自分の感情を管理するためには、その根本原因を知ることが重要です。次に、怒りに対処するための具体的な方法について見ていきましょう。
自分の感情と向き合うための考え方
感情と向き合うことは、まず自分の感情がどのようにして生まれているのかを理解することから始まります。怒りは、外部の出来事に対する反応ではありますが、実は自分自身の捉え方や期待によって大きく左右されます。「自分は今、なぜ怒っているのか?」と問いかけ、自分の中で起きている思考パターンを認識することが大切です。
たとえば、職場で同僚がミスをしたとき、あなたがイライラするのは「ミスをしないでほしい」という期待が裏切られたからです。自分の期待が高ければ高いほど、失望も大きくなり、その結果、怒りが増幅されてしまいます。このように、怒りは自分の考え方や信念から生じていることが多いのです。
感情をコントロールするためには、自分の反応を冷静に観察し、「なぜ自分はこれに反応しているのか?」と考える習慣を持つことが重要です。これにより、自分の感情を少しずつ客観視できるようになります。
怒りの正体とは何かを知ることの重要性
怒りは、予想外の出来事が起こったときに感じる強い感情です。怒りの原因は多くの場合、自分の期待や理想と現実とのギャップから生まれます。心の中に「こうあるべきだ」という強い考えがあると、それに反する出来事が起こるたびにイライラしやすくなりますよね。
例えば、「時間に正確であるべき」という考えを持っている人が、友人の遅刻に直面すると、それが許せず怒りを感じるかもしれません。しかし、遅刻という出来事そのものではなく、「時間に遅れるなんてありえない」という自分の信念が怒りの本当の原因です。
怒りの正体を知ることで、その感情を適切に扱う手助けになります。つまり、自分の期待や信念を見直すことで、同じ出来事に対してより穏やかな反応ができるようになるのです。
他人の言動にイライラする理由
他人の言動にイライラする理由の一つは、過剰な期待や勝手な思い込みにあります。多くの場合、私たちは他人が自分の期待通りに行動してくれると無意識に思い込んでいます。しかし、他人は自分とは違う考えや感情を持っており、そのため期待が裏切られることも多々あります。
例えば、職場で上司が思いやりのない言葉を投げかけた時、それが「もっと優しくしてほしい」という期待を裏切るものであれば、瞬時にイライラを感じるでしょう。しかし、実際には上司の発言の意図は必ずしもあなたを傷つけるためではなく、業務を効率化するためかもしれません。
このように、他人の言動に対する反応は、自分の受け取り方次第で変わります。他人に対する期待を少しずつ減らすことで、無駄なイライラを減らすことができるのです。
怒らないための思考習慣
怒らないための思考習慣を身につけることは、自分の感情をコントロールするための重要なステップです。感情に振り回されることなく、冷静に対応するためには、日々の思考習慣を見直すことが必要ですよね。ここでは、効果的な思考習慣を取り入れるための具体的な方法を紹介します。
自力と他力の違いを意識する
感情をコントロールする第一歩は、自力と他力の違いを理解することです。自力とは、自分でコントロールできることを指し、他力はコントロールできないことを意味します。この区別がつくと、自分の影響の及ばないことに対してイライラすることが少なくなりますよね。
例えば、上司の理不尽な態度に対して腹が立った時、その感情は自分ではどうしようもない他力の領域にあります。これに対して、どう対応するかは自力の範囲です。自分ができることに焦点を当てることで、無駄にエネルギーを使わずに済むのです。
自分の行動や考え方を変えることで、イライラする回数も自然と減っていきます。こうして、自力と他力の境界を明確にすることで、ストレスをコントロールしやすくなるのです。
コントロールできることに集中する方法
怒りやイライラを感じたときは、コントロールできることに意識を向けることが大切です。感情に振り回されるのではなく、自分が変えられる部分に集中することで、気持ちが落ち着きますよ。
たとえば、後輩が何度も同じミスを繰り返してイライラしたとき、後輩のミスそのものは変えられません。でも、自分がそのミスにどう対応するか、どんな指導をするかはコントロール可能です。そう考えると、少し冷静になれますよね。
感情が高ぶったときには、「自分に今できることは何か?」と自分に問いかけてみてください。そうすることで、他人の言動に対する反応をポジティブに変えていけるでしょう。
想定外の出来事をポジティブに捉える
想定外の出来事が起きたとき、多くの人はそれをネガティブに受け取ってしまいます。でも、それを「新しいチャンスが来た」と考えれば、気持ちはかなり楽になりますよね。予想外のことを柔軟に受け入れることで、感情の波に振り回されることが減ります。
職場で急に大きなプロジェクトが追加された場合、多くの人は「なんでこんなタイミングで!」と腹を立てるでしょう。でも、この状況を「自分のスキルをアピールできるチャンス」と捉えれば、感情の反応は大きく変わります。捉え方を変えるだけで、同じ出来事がまったく違った意味を持つのです。
こうした思考法を習慣にすることで、どんな状況でも冷静でいられるようになり、自分の感情をコントロールする力がついていきます。
イライラしない心を育てる方法
イライラしない心を育てるには、日々の訓練が重要です。心の枠を広げ、柔軟な考え方を持つことが、感情のコントロールに大きな役割を果たしますよね。ここでは、心の枠を広げるための具体的な方法について説明します。
心の枠を広げるための訓練
心の枠を広げるための訓練は、日常生活の中で小さな違和感やイライラを受け入れることから始まります。心の枠とは、自分が許せる範囲のことを指し、この枠を広げることができれば、小さなことでは簡単にイライラしなくなりますよ。
例えば、通勤中の混雑や店員さんの対応が遅い時、普段なら「なんでこんなに遅いんだ!」と思うところを「今日は少し忙しいのかも」と捉え直すだけでも効果があります。こうした小さな状況でも許容できるようになると、心の枠が広がり、ストレスがぐっと減ります。
日常の些細な出来事に対して少しずつ許容範囲を広げることで、感情が穏やかになり、周囲の状況に振り回されることが少なくなります。これを意識して繰り返すことで、心の余裕が徐々に生まれてくるのです。
完璧主義を手放す心構え
完璧主義を手放すことは、イライラしないための大切なポイントです。完璧主義者は、自分や他人に対して過度な期待を持ちがちで、その期待が裏切られるとすぐに感情が乱れてしまいます。しかし、誰もがミスをするものだと理解することで、その怒りを和らげることができるのです。
例えば、「仕事で絶対にミスは許されない」という信念がある人は、少しの失敗にも大きなストレスを感じます。しかし、「ミスは成長のチャンスだ」と考えられれば、心の余裕が生まれ、他人に対しても優しくなれますよね。これにより、怒りの感情が減り、イライラしにくい自分へと変わることができます。
他人にも自分にも完璧を求めないようにすることで、物事に対する許容範囲が広がり、より柔軟な対応が可能になります。少しずつでも、この考え方を身につけてみてください。
感情の枠を広げるためにできること
感情の枠を広げるには、まず自分の考え方や感じ方を意識することが大切です。感情の枠とは、自分が心の中でどれだけのことを受け入れられるかの範囲を意味します。この枠を広げることで、些細なことでイライラしにくくなるのです。
例えば、友人が計画に遅刻してきた時、「また遅れてる」と怒るのではなく、「急な用事があったのかも」と捉え直してみることです。自分の考え方を柔軟にすることで、些細なことに対する感情の反応が大きく変わります。
日常で起こる小さな出来事に対して、意識的に異なる視点を持つことが感情の枠を広げる第一歩です。この考え方を日々の生活に取り入れることで、少しずつイライラしない心が育っていきます。
他人に振り回されないための具体例
他人に振り回されず、自分の心を保つには、具体的な対応方法を知っておくことが大切です。ここでは、後輩のミスや上司の言動など、よくあるシチュエーションに対する効果的なアプローチを紹介します。これらの例を参考にすることで、より冷静に状況を乗り越える力を養うことができますよね。
後輩のミスに対する考え方を変える
後輩が何度も同じミスを繰り返すと、ついイライラしてしまいがちです。でも、その反応を変えることで、自分のストレスを軽減することができます。後輩のミスを「成長のチャンス」と捉えるようにしてみましょう。そうすれば、指導する際にも冷静で前向きな気持ちを保てますよ。
例えば、後輩が重要な書類を紛失したとき、「またやったのか!」と怒るのではなく、「これをきっかけにもっと注意深くなれるはずだ」と考えてみてください。このような視点の転換が、自分の感情の安定を保つ助けとなります。
後輩のミスを許容できる範囲を広げることで、自分自身も成長できます。小さなミスにいちいち反応しない心の余裕が生まれ、チーム全体の雰囲気も良くなっていくでしょう。
上司の言動に対する受け止め方
上司から厳しい言葉をかけられたとき、つい感情的になりがちですよね。でも、その言動の意図を理解し、冷静に受け止めることができれば、イライラを防ぐことができます。上司の言葉をそのまま悪意と受け取るのではなく、別の意味があるのかもしれないと考えてみましょう。
例えば、プレゼンの準備中に「まだやってるの?」と言われたとき、「効率が悪いと思われている」と感じるのは自然ですが、上司はただ単に心配しているのかもしれません。このように、相手の意図を多面的に考えることで、感情の反応を穏やかにすることができますよ。
こうして、上司の言動をストレートに受け取らず、別の視点からも捉えられるようになると、職場でのストレスも少なくなり、日々の業務に集中しやすくなるでしょう。
期待を捨てて冷静に対処する
他人に対する期待を持つと、それが裏切られたときに強いイライラを感じますよね。しかし、期待を減らすことで、冷静に対処する力が身につきます。他人の行動に過剰な期待をしないことが、自分を守るための最善の方法です。
例えば、恋人が待ち合わせに遅れたとき、「必ず時間通りに来るはずだ」と考えていると、遅れた瞬間に怒りがこみ上げてしまいます。しかし、「誰にでも遅れることはある」と思っていれば、状況を冷静に受け止めることができますよね。
期待を手放すことによって、自分自身の心の安定が保たれます。他人に対して柔軟な心を持つことで、イライラする機会も格段に減り、もっと穏やかな日常を過ごせるようになります。
日常で実践できる怒りを鎮める方法
怒りを感じたときに、その感情を抑えるための具体的な方法を知っていると、自分を取り戻す助けになります。ここでは、プラスの言葉に変換するテクニックや意識を変えるためのコツ、ユーモアの力を使って怒りを解消する方法について詳しく解説します。
プラスの言葉に変換するテクニック
怒りを感じた瞬間、マイナスの言葉をそのまま使うと感情がエスカレートしがちです。しかし、言葉をポジティブなものに変換することで、その場の感情を少しずつ和らげることができますよ。たとえば、「なんでこんなことを!」と怒りを感じたとき、「まあ、面白い経験になったな」と言い換えてみるのです。
このテクニックは簡単ですが、効果は絶大です。人間は言葉によって感情が左右されやすいので、ポジティブな言葉を使うことで気持ちが楽になることが多いんです。例えば、仕事でのミスを「最悪だ!」と受け取るのではなく、「次はもっと上手くできる」と考えるようにするだけで、気持ちの変化が感じられるでしょう。
言葉の力を借りて、怒りを自分の中でコントロールする習慣を持つことが大切です。少しずつ練習を重ねることで、どんな状況でも冷静な対応ができる自分に近づいていきますよ。
意識を変える具体的な方法
怒りがこみ上げてくると、ついその出来事に集中してしまいがちです。しかし、意識を違うところに向けるだけで、怒りの持続時間を短くすることができます。視点を変えることが、感情を切り替える鍵になるのです。
例えば、理不尽なことを言われてムカッときたとき、すぐに好きな音楽を聴いたり、少し歩いて気分転換を図ると、自然と気持ちが落ち着きますよね。こうした行動は、感情のフォーカスを別のものに移すことで、怒りのエネルギーを削ぎます。
また、楽しい思い出や目の前の楽しみな予定を思い出すだけでも、意識の切り替えができます。これにより、怒りが引きずられることなく、ポジティブな気持ちに戻りやすくなるのです。
怒りを笑いに変えるユーモアの活用法
怒りの感情を笑いに変えるユーモアの力はとても強力です。ユーモアを活用することで、シリアスな状況を軽やかに受け流しやすくなります。考え方を少し変えるだけで、怒りの対象が笑いのネタに変わることが多いんですよね。
例えば、後輩が何度も同じ失敗を繰り返した場合、「もう少しでコントのキャラになれるね!」と冗談交じりに受け取ると、自分自身も笑ってしまうかもしれません。こうすることで、感情の高ぶりが軽減され、周囲の雰囲気も和らぎます。
ユーモアを持つことで、自分の感情に余裕が生まれ、怒りが持続することなく消えていきます。感情に振り回されずに、もっと穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになるでしょう。
自分ファーストの生き方を取り入れる
自分ファーストの生き方を意識することで、他人に振り回されず、自分の感情を安定させることができます。他人の期待に応えすぎると、自分自身の満足感を見失いやすいですよね。ここでは、自分の欲求を優先する方法や、自己満足で心を満たすためのアプローチについてお話しします。
他人の期待に応えないための心構え
他人の期待に応えすぎると、自分の心が疲れてしまうことが多いですよね。多くの人が、無意識のうちに他人の期待に応えようとしてしまいますが、その行動がストレスの原因になっていることも少なくありません。自分の優先順位をしっかり持つことが大切です。
たとえば、友人のお願いを断るのが難しいと感じる人も多いかもしれません。しかし、自分の時間やエネルギーを大切にするためには、「今回は自分のために時間を使おう」と割り切ることが必要です。他人の期待に縛られずに、自分のやりたいことを選び取る勇気を持つことが大事ですよ。
自分を優先することが決してわがままなことではないと理解できれば、他人に振り回されることなく、もっと自由に自分らしく生きることができるでしょう。
自分の欲求を優先する考え方
自分の欲求を優先することは、自己肯定感を高めるための一歩です。日々の生活の中で、自分が本当にやりたいことを見つけて、それに時間を費やすことで心の安定が得られますよね。自分の欲求を大切にすることで、他人に対してもより寛容になれます。
たとえば、仕事に追われているときでも、自分の好きな趣味やリラックスできる時間を優先することが大切です。これにより、自分自身を満たすことができ、他人に対しても余裕を持って接することができるのです。自分が幸せで満足していると、周囲にもそのポジティブなエネルギーが伝わりやすくなります。
自分の欲求を無視せず、大切にする習慣をつけることで、日々の生活により充実感が増し、他人の期待に惑わされずに過ごせるようになります。
自己満足で心を満たす方法
自己満足で心を満たす方法としては、自分自身に対して「よくやった」と認めてあげることが重要です。他人の評価を気にせず、自分が満足できるかどうかを基準に行動すると、心が穏やかになります。自分の基準で評価することで、他人に依存せずに自分の成長を実感できます。
例えば、プロジェクトがうまくいったとき、自分の努力を素直に褒めてあげると、心の中で大きな達成感を感じることができます。他人からの評価がなかったとしても、「自分は頑張った」と思えることが重要です。自分自身を認めることで、他人の意見に左右されずに自分らしさを保つことができます。
自己満足を追求することは、自分の人生をより豊かにしてくれます。小さな成功体験を積み重ねていくことで、もっと自信を持って毎日を楽しめるようになるでしょう。
怒らない習慣力を身につけるためのまとめ
今回の記事では、「怒らない習慣力」を身につけるための考え方や具体的な実践法について紹介しました。この記事のポイントをまとめました、最後におさらいしましょう。
- 自分の感情を理解し、コントロールできるようにする
- 他人に期待せず、自分の欲求を優先する考え方を持つ
- 怒りをポジティブな視点で捉え、笑いに変える方法を実践する
感情のコントロールは日々の訓練が大切ですが、この方法を意識して実践することで、少しずつ変化が現れます。最初は難しく感じるかもしれませんが、焦らずに取り組んでください。自分の感情をコントロールできるようになると、心が穏やかになり、日常生活にゆとりが生まれます。ぜひ、この本を読んでさらなる知識を深めてください。記事を読んで、より穏やかな生活を送りたいと感じた方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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