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『人は話し方が9割』要約:人間関係が改善する話し方のコツ

本の基本情報

『人は話し方が9割』要約:人間関係が改善する話し方のコツ
ジャンル ビジネス
著者 永松茂久
出版社 すばる舎
出版日 2019年09月01日
評価
総合
4.5
革新性
4.6
明瞭性
4.3
応用性
4.4

著者プロフィール

永松茂久

株式会社人財育成JAPAN代表取締役。永松塾主宰。知覧「ホタル館富屋食堂」特任館長。大分県中津市生まれ。「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で数多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累積動員数は延べ40万人にのぼる。経営、講演だけではなく、執筆、人材育成、出版スタジオ主宰、イベント主催、映像編集、経営コンサルティング、ブランディングプロデュース、自身のセオリーを伝える『永松塾』の主宰など、数々の事業を展開する実業家である。また、鹿児島県南九州市にある、知覧「ホタル館富屋食堂」の特任館長をつとめ、「知覧フォーユー研修さくらまつり」など、自身が提唱する「フォーユー精神」を培う研修を行っている。2019年4月、東京に自社のセミナールームである「麻布『翔』ルーム」をオープン。同時に、自身の実業・出版・講演の経験をベースに、ここから飛び立つ人たちのコーチングプログラム「NEXT」をスタート。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784799108420

本書の要点

  • 話し方の上達には、まず「聞く力」を鍛えることが重要。相手の話をしっかり聞き、リアクションを取ることで、会話がスムーズに進むようになる。
  • 会話を広げるには「拡張話法」を使う。反復・共感・賞賛・質問の4ステップを活用すると、相手が話しやすくなり、自然と会話が続く。
  • うまく話すことよりも、感情を伝えることが大切。話の流暢さよりも、自分の思いや気持ちを込めて話すことで、相手に伝わりやすくなる。
  • 相手の言葉の意味ではなく、背後にある感情を汲み取ることが重要。表面的な言葉だけでなく、その奥にある気持ちを理解することで、より深いコミュニケーションが取れる。
  • 感謝の言葉を積極的に使うと、人間関係が円滑になる。小さなことでも「ありがとう」と伝える習慣をつけることで、会話の雰囲気が良くなり、信頼関係が築きやすくなる。

聞き方が話し方を決める

話し上手になりたいなら、まず聞き上手になることが大切です。会話はキャッチボールのようなもの。相手の話をしっかり受け止め、適切な反応を返すことで、自然と会話が弾みます。多くの人が「話すこと」に意識を向けがちですが、実は「聞くこと」にこそ、会話をスムーズにする秘訣があります。

聞き方を工夫することで、相手は「この人と話すと楽しい」と感じ、結果的にあなたの話も聞いてもらいやすくなります。では、具体的にどのように聞けばよいのでしょうか?

相手の話をしっかり聞くことが大前提

会話が弾むかどうかは、話し手よりも聞き手の姿勢にかかっています。人は誰しも「自分の話を聞いてほしい」という欲求を持っています。そのため、相手が気持ちよく話せるようにすることで、自然と会話がスムーズに進みます。

たとえば、あなたが誰かに悩みを相談したとします。そのとき、相手がスマホをいじりながら適当に聞いていたら、話す気が失せますよね。逆に、目を見てしっかり聞いてくれると「この人に話してよかった」と感じるはずです。このように、聞き方ひとつで相手の印象は大きく変わります。

大切なのは、相手の話を途中で遮らず、最後まで聞くことです。途中で意見を挟むのではなく、まずは相手が何を伝えたいのかを理解することに集中しましょう。「ちゃんと聞いてくれている」と思ってもらえれば、あなたとの会話は心地よいものになります。

聞き方のコツはリアクションと共感

ただ黙って聞くだけでは、相手は「本当に話を聞いてくれているのかな?」と不安になってしまいます。そこで重要なのが、リアクションと共感です。

話し手が楽しく話せるようにするには、適度なリアクションが欠かせません。「へえ、そうなんですね!」「すごい!」と感情を込めて反応することで、相手は「この人に話してよかった」と感じます。これは、特別なテクニックではなく、少し意識するだけで誰でもできることです。

また、共感の言葉を添えることも大切です。「それは大変でしたね」「すごくわかります!」といった言葉を挟むことで、相手は「自分の気持ちを理解してくれている」と感じ、安心して話し続けられます。リアクションと共感を意識するだけで、会話の雰囲気がぐっと良くなりますよ。

うなずきや相槌が会話をスムーズにする

会話中、相手が話しているときに「無反応」になってしまうと、話し手は不安になります。「この人、私の話に興味ないのかな?」と感じてしまい、会話が続かなくなることもあります。

そうならないために、適度にうなずいたり、相槌を打つことが大切です。「なるほど」「そうなんですね」「たしかに」といった相槌を入れるだけで、相手は話しやすくなります。特に、話のポイントでうなずくと、相手は「しっかり聞いてもらえている」と安心し、どんどん話を続けてくれるようになります。

さらに、相槌を少し工夫することで、より良い印象を与えることができます。「そうなんですね」の後に、「それは驚きました!」や「すごく素敵ですね!」と付け加えるだけで、会話がよりスムーズになります。ちょっとした工夫で、話し手にとって「話しやすい人」になれるのです。

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拡張話法で会話が広がる

会話が続かず悩んでいる人にとって、拡張話法は強力な武器になります。話をスムーズに展開するためには、自分が話すのではなく、相手の話を引き出すことが大切です。

「何を話せばいいかわからない」と焦るよりも、相手が話しやすい環境を作ることを意識しましょう。拡張話法にはいくつかのステップがあります。これらを実践するだけで、自然と会話が弾むようになりますよ。

反復することで相手が話しやすくなる

会話がうまい人は、実は自分がたくさん話しているわけではありません。むしろ、相手の話を広げることで、自然と会話が続くようにしているのです。その最も簡単な方法が「反復」です。

反復とは、相手の発言をそのまま繰り返すこと。たとえば「最近登山にハマっているんですよ」と言われたら、「登山にハマってるんですね!」と返すだけ。これだけで、相手は「そうなんですよ、先週も山に行って…」と話を続けやすくなります。

ただ単に繰り返すだけではなく、一言付け加えるとより効果的です。「登山にハマってるんですね!いいですね、どんな山に行ったんですか?」と聞けば、相手はさらに詳しく話してくれるでしょう。反復は簡単ですが、会話を盛り上げるうえで非常に有効なテクニックなのです。

共感と賞賛で相手の気持ちを引き出す

人は、自分の話に共感してもらえると「この人はわかってくれる」と感じ、さらに話したくなります。共感の言葉をうまく使うことで、相手の気持ちを引き出すことができますよ。

たとえば、友人が「仕事が忙しくて毎日大変なんだよね」と話してきたとします。このとき、「そうなんだ」だけで終わらせるのではなく、「わかるよ、それは大変だね」と共感すると、相手は「そうなんだよ、最近は特に…」と続けやすくなります。

さらに、賞賛を加えると会話がより弾みます。「それはすごいね」「頑張ってるね」などの言葉を添えることで、相手はポジティブな気持ちになり、もっと話したいと思うようになるのです。共感と賞賛を意識するだけで、相手が気持ちよく話せる空気を作ることができますよ。

質問を加えると会話が自然と続く

会話を続けるうえで、質問は欠かせません。ただし、質問といっても難しいことを聞く必要はありません。むしろ、相手が答えやすいシンプルな質問をすることが大切です。

たとえば、「最近キャンプに行ったんだ」と話している人に対して、「どこに行ったの?」や「どんな料理を作ったの?」といった質問をすれば、相手は話を広げやすくなります。逆に、「どうしてキャンプに行こうと思ったの?」のような深掘りしすぎた質問は、相手が考え込んでしまうこともあるので注意が必要です。

また、質問を投げかけるタイミングも重要です。相手が話し終わる前に質問をしてしまうと、話を遮ることになってしまいます。話を最後まで聞いたうえで、「それで?」と軽く促したり、「もっと聞かせて!」と興味を示すことで、自然な流れで質問を投げかけることができますよ。

拡張話法を活用すれば、無理に話そうとしなくても会話が弾むようになります。相手の話を引き出すことを意識しながら、ぜひ試してみてくださいね。

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話し方に流暢さは必要ない

「話し方を上手にしなければ」と思うあまり、会話が苦手になっていませんか?実は、流暢に話すことよりも「伝えたい思いを込めること」の方が大切です。言葉がスムーズに出てこなくても、心を込めて話せば相手にしっかり伝わります。

話すことが苦手な人でも、話し方のコツを押さえれば、相手に響く会話ができるようになります。大事なのは、「完璧に話そうとしないこと」です。次のポイントを意識してみましょう。

伝えたい気持ちを大切にする

話し上手な人は、言葉の流暢さよりも「伝えたい思い」を大事にしています。言葉が詰まったり、途中で言い直したりしても、気持ちが伝われば相手はしっかり受け止めてくれますよ。

「うまく話せない」と悩んでいる人の多くは、「完璧に話さなければ」と考えすぎていることが多いです。しかし、聞き手が求めているのは「正しい言葉遣い」や「スムーズな話し方」ではありません。心のこもった言葉こそ、人の心に響くのです。

たとえば、誰かに感謝を伝える場面を想像してみてください。「あなたのおかげで助かりました!」と感情を込めて伝えれば、多少言葉がぎこちなくても、相手は「本当に感謝してくれているんだな」と感じますよね。逆に、流暢でも淡々とした言い方では、気持ちは伝わりません。大切なのは、どんな言葉を選ぶかではなく、「何を伝えたいのか」です。

言葉よりも感情を込めることが大事

「言葉がスムーズに出てこないから、自信がない」と思っていませんか?でも、感情をしっかり込めるだけで、相手に伝わる印象は大きく変わります。

たとえば、映画やドラマの感動シーンを思い出してください。俳優が流暢にセリフを言わなくても、表情や声のトーンに感情がこもっていれば、ぐっと引き込まれますよね。会話も同じです。話すスピードや言葉選びよりも、気持ちを込めることが大切なのです。

緊張して早口になってしまう人は、少しゆっくり話すことを意識してみましょう。落ち着いて話せば、自然と感情が伝わりやすくなります。また、「本当に伝えたいこと」を心の中で整理してから話すと、言葉が詰まりにくくなりますよ。

たどたどしくても伝わる話し方とは

話すのが苦手な人ほど、「ちゃんと話さなきゃ」と焦ってしまいがちです。でも、焦る必要はありません。たどたどしくても、相手の心に届く話し方はできます。

極端な例ですが、告白のシーンを想像してみてください。流暢に「ずっと好きでした。付き合ってください」と言う人と、緊張しながらも「…あの、ずっと…好きでした…!」と一生懸命伝える人。どちらの方が気持ちが伝わるでしょうか?多くの人は、後者の方が「本気なんだな」と感じるはずです。

つまり、話の上手さよりも「伝えようとする姿勢」が大切なのです。話がたどたどしくても、相手の目を見て、誠実に話せば、それだけでしっかり伝わります。「話し上手にならなきゃ」と思い込まずに、「伝えたい気持ち」を意識してみましょう。

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人は話し方が9割の要約と会話が続くコツを解説しました

この記事では、人は話し方が9割の要約と、会話を続けるためのポイントについて紹介しました。最後に、この記事のポイントをまとめました。会話に自信がない人も、今日から実践できますよ。

  • 相手の話をしっかり聞き、リアクションを意識する
  • 拡張話法を活用し、会話をスムーズに続ける
  • 言葉の流暢さよりも、伝えたい気持ちを大切にする

聞くことを意識すると、会話は自然と続きます。相手の話に興味を持ち、しっかり聞く姿勢を示しましょう。会話が苦手でも、少しの意識で変わります。実践しながら、自分に合った話し方を見つけてください。本書を読めば、より深く会話のコツを学べます。実践的なテクニックを知りたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

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